ジョジョ/宇宙兄弟

ジョジョの奇妙な冒険・9話。ジョジョとエリナが新婚旅行してディオが邪魔してまとめてドーン! という第一部終了のお話。旅の出立時にスピードワゴンさんが「いつでも助けるからな」と見送っていたが、その言葉通りこのおっさんは死んでから後もジョジョの一族を陰日なたに支え続けてゆくのだなあ。その辺含めてやはり、この一部は全ての始まりとしていろいろと感慨深いものがある。…やっぱ元々の構想ではここでディオはマジ死んでたんだろうな。矛盾がどうこういう以前に、ディオの首を抱いてそのまま息を引き取るジョジョ、という最期のシーンが完璧なのだ。エリナの言葉じゃないが「美しすぎます!」だわな。

にしても、ワンチェンがロッド止めてボイラを爆発させるシーン、ディオさんの怒濤の説明嵐が「すげえ頑張ってんなあ」という、そんな印象がまず先に立つ。ここにはスピードワゴンさんが居ないからねえ。あの辺もマンガとして字で読めば味もあるのだが、アニメのこの尺に詰め込んじゃうといかにも苦しい。いや、面白いんだけどさ。

さて次回より二部か…杉田ジョセフが楽しみだ。

宇宙兄弟・35話。今回は真壁ケンジさんの合格発表で全1話。これ、この調子で毎週やるんかしらね。流石にちょっと悠長なテンポだとは思うが…ま、今回に関してはケンジさんの機微がよく判っておもしろかったですけれども。ちうかこの人、ホンマ幸せな人生なのな。充実した生活よりも宇宙! 才能と行動力の男! 理解ある家族! あとイケメン! そんな高レベルの人だからこそ、ここまで選抜に残ってきたのだろうけれど。

特に不満などは無いが空も作業服も建物も灰色一色の世界から、合格発表を受けての青色…宇宙飛行士のジャンパーと現在の空の色、に接続するという流れが、なんというかいかにもビジネス誌原作らしいギミックだなとか思った。大仰じゃないがちょっとしたシコミとバラシの節度っちうかね。

しかし何だ、中盤で発表を待ちつつヤキモキと「俺は落ちるのか」とつぶやいた直後のカットで「落ちましたよ」の台詞から回想に入る、あのブリッジはなかなかひどいなー。何もその台詞でつながなくてもいいじゃない!