花咲くいろは/カイジ

花咲くいろは・23話。サブタイ「夢のおとしまえ」。コンサルタカコさんは以前の映画詐欺のについて、オハナさんは今後の身の振り方やら何やらについて、の落とし前を付けに東京に赴く。東京にはあと一人、コウちゃんという落とし前を付けねばならぬと思う者が居て…というね。


東京行きの二人(タカコ-オハナ)と東京在の二人(お母ん-コウちゃん)がカットバックで重ね合わせて語られる。このコンビにそれほどの共通性は無いんだけど、とりあえず悩める青少年の構造の方には割と対称性がある。…ちうかこの話の大人の女性って、基本的に年少者を翻弄する人ばっかではあるよね。そのヤリカタは様々だけど。


オハナさんたちのカメリハ映像を見て何やら感ずるところのあったコウちゃんと、それを見送るお母んの会話の距離感がよろしかった。「どう、久々のコーヒーの味は」「…僕、これで失礼します」「そ。また会いましょう」。これでちゃんと会話になっている。「また会いましょう」っちう単語の選択もあざとくていいな。


んでまあ件のカメリハDVD映像、エエシーンなのに…なのに、お母んがAVがどうのと前振りするもんだから「そういうインタビュー」に見えて困ったですよもう。また詐欺師おっさんの斧アツシが素晴らしくAV男優/ディレクタ声なんだよなあ…。


逆境無頼カイジ 破戒録篇・22話。一条さんは自分の勝利を確信している。カイジさんがしかけた舞台の傾き、それによってアタリの穴に落ちることが無くなったと。しかしカイジさんはそんなこと知っていると返し、かつその過剰な傾きは逆の逆…回り回ってコッチの利となったとほくそ笑む。


てことで虚々実々、逆転々々の流れなんだけど…いかんせんやってることはほとんど同じ、カイジさんはパチンコのノブ握ってるだけだし一条さんは一喜一憂してるだけだし、動きに乏しいので流石にちとタルい。台とか玉とかが勝手に状況動かしてるだけみたいなもんだからねえ。それでも原作時に比べると相当演出でフォローはしてあるのだけれども。


勝利を確信したカイジさんだけど、この期に及んでまた壁にぶつかる。当たり穴の直前で横にそれてゆく玉を見て絶望し、まさに底なし沼だと目の前のパチ台に恐怖するワケで。流石にそこまでのバトルは誰も想定してなかったと思いますが、こと人の情念の渦巻く場所には何か宿りそうだしねえ。うむ。