シャングリラ/マグニチュード/まにまに

シャングリ・ラ・15話。クニコさんのアトラス突入作戦は謎の毒ガスにより失敗である。未だ謎である第三勢力だけど、ガス等の使用をみると「自然の叛乱」とかそんなんじゃないってことかな。一方の何やら素行が怪しげであった堀内のヒゲ野郎さんは、擬態装甲ではなくてご本人、だけどどうやら裏で別の秘密を抱えてるらしい。うーん、また微妙な所に地雷を仕込んできたもんだな。


さて仕切りなおしの騒動劇。これでアトラスウッシッシ、メタルエイジはションボリさん、かと思いきや両陣営ともに新たなファクターが出現している。クニコさんは草薙さんとたまたまの邂逅であり、さてこれで最重要キャラの連合(か何か知らんが)であってエライことになったりするのだろうか。そしてアトラス側には暴走メデューサの襲来。五十嵐姐さんはこの状況を利用しようてなもんだろうけれど、ね。…しかしカリンお嬢さんは何ッにも変わってないなあ…あの感動エピソード、要ったか?


●新番組・東京マグニチュード8.0。タイトルからして何かこう、ゴツゴツガサッとしたサバイバルものかと思ってたけど、実際見てみるとかなり柔らかい風合いの作品だった。ノイタミナ枠でしたねこれ。とりあえず第一話は、中学生と小学生の姉弟が東京にて大地震に遭う、ってとこまで。


まずは仕込みとしての、実に丁寧な…キッチリとストライクゾーンを押さえに来るような日常描写からの開幕である。主人公の中学生お嬢さんの、この年代相応に両親も弟もうざったく思いつつも根っこは善良なお子さんですよ、っちう描き方がよろしい。お姉ちゃんに気を使いながら目の前のロボット展には心奪われっ放しの弟さんもエエな。…ま、当然あの四脚メカが役立ってくるのでしょうけどね。よし、いいデザインだ。


上で柔らかい雰囲気と言うたけど、そうねえ、原作付きではないアニメオリジナルな雰囲気のキャラデザインがちと気に入ったりした。最近少なくなってきてるからさ、こういう「上手いアニメータが動かしやすい絵」のアニメって。アッサリとしつつ各々のキャラの差異がよく判り、好ましいな。ボンズですか。そしてキャスティングも手堅い、んだけど…ああ、滝クリさんも出てたのか。途中の放送音声か? 次回は留意してみよう。


…あと個人的ながら、あの「パパパパンと粉砕されるビルの窓ガラス」という絵は、阪神震災の折の記憶がゴリゴリと呼び起こされたことだ。まさにあんな感じだったよ。非日常にも程がある風景ではあった。


宙のまにまに・2話。同級生ヒメさん登場、ふわふわもふもふの髪の毛にコンプレックスを持つ、強気で一途で負けず嫌いな乙女っこさんである。彼女はかつて朔さんの一言で救われた経験から彼にメロメロだけど、どーしても美星センパイの暴走ぶりには勝てねえので困るのでした、という話。…ちうかノッポメガネ、ここに来てギャルゲ主人公身分かよオイ! 攻略対象がええと、幼馴染にクラスメートにクール先輩にでかちちメガネツンに…ああこの、天然ジゴロめが。思うさま振り回されまくるがいいと思う。


当然ながら何だかんだで「そんな感情」は薄い朔メガネであるが、ここまで濃厚な友人関係の時間を持つのならば、それは後々様々な感情として発露してゆくことでしょうて。今んとこはただただ元気で吶喊で暴走娘な美星先輩にも、家族構成に何やら気がかりフラグが発生している。よしここから攻めよ。多分サクちゃんは陥落する。


ラストの観測会は、初めて天文部らしい風情が出ててちょいとよろしかった。あんな雰囲気下で自分語りなんかしちゃったら惚れてまうやないか、青春ならばなあ。あと「星座って本より大きい」ってのはその通りだよねえ。実際に星座表片手に空見ると、正しくこれは天「球」なんだなあ、って思うよね。