かんなぎ/ソウルイーター

●何とか二本。かんなぎ4話、妹たるざんげちゃんとの死闘だか何だかの巻。今後の展開としてOPの如くあいどる(ひらがなで書くと途端にサイバーだなあ)路線もアリアリのようで、妹さんに先を越されて悔しがり状態のナギさんである。どうやらざんげさんは依代として「人間」を用いているらしく、内側にて対話してたりするようだ。かたや二重人格にして裏表人格のロリ娘(ちち有)、こなたジジイ口調のドジっ子ヘッポコ娘(ちち無)。…んー、どちらも「多様化した現在」におけるアイドル要素充分でございやすよ。


割とテメエ勝手な妹たるざんげさん。ちょっと悪役的なフレーバーを帯びてはいるが、その目的ったって姉のナギさんをいじり倒すって程度であって、正味の話が姉妹喧嘩ではあるんだよな。今後依代さんがどう出てくるかによっていろいろありそうではあるが、ま、今んとこはそうそう大事にはなりそうもないか。楽しんで見ましょう。


にしても、S気質で支配的口調/猫っかぶりでコケティッシュ、とキャラを演じ分ける花澤香菜さんがホンマ「声優」になっちゃったなあ、と思いました。それと沢城さんは普通にキャピい演技が楽しそうでよろしい。あと若本の無駄使いは好きにしなさい。ちうかたまにはフツーの演技させてあげてほしいっすよ! いや、これはこれでエエけどさ!


ソウルイーター30話。暴走超特急を追え! マカソウル抜きで追え! の巻。サハラ砂漠をただ爆走するだけの列車を巡って三つの勢力がアレコレする話。ではあるんだけど、その魅力的な状況を最大限に生かすと言うには少々仕掛けが単純過ぎたかな。そういうとこを見せる話じゃなかったのよ、って言われりゃそうですかと言うしかないが。


その代わり、個人的な趣味でアレですが、ラスト近辺の図書館シーケンスはちょっと好み。いや、何か特殊なことをしてるワケではないのですが、裏技的権能を使ってセキュリティの高いデータにアクセスする状況、そして情報の集積体としてのソリッドな図書館(とちょっとヘンテコな司書)の雰囲気がよろしかったもので。やっぱ図書館っちゃァ人が少なくて暗くてジメっとした雰囲気じゃないとなあ。てことで「羊たちの沈黙」の図書館シーンはアチシ的にサイコーでしたけどここでは関係無い。


上で仕掛けの単純さを不満点として書いたけど、それをちゃんとフォローする作画的なノリノリさは如例であってそこは不満ない。今回は砂埃やら爆発やらとバラエティ豊かなケムの絵がカッチョよくて楽しかった。毎度々々よォ動くよなあ。