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DARKER THAN BLACK・20話。酔っぱらうってことは目の前にある現実をシフトするってことだ。心が無い、夢を見ない、非合理を伴わない契約者でさえ、ノーマルな人としての「別の現実」を垣間見る可能性…、契約者とそうでない者の界面を越える可能性がある。生に酔い、夢に死すのがこの世の倣。ビールを前にして男はそっと呟く。酔いてェなあ、と。


まー何ですな、今回前後編のヒロインは鵜飼るみ子でも川村万梨阿でもなく、池田勝であったと。かつての思い人に銃口を向け、届かぬ思いを相手にぶつけ、全てを擲って逃避行を想い、相方をかき抱いて慟哭する。「案外人間臭いところがあるんだな」とヘイさんに揶揄されてるってことは、このおっちゃんは非人間的ヒロインという役どころなのだ。綾波とか長門とかと同じくくりなのだ。萌え萌え? 萌え?


…相手の契約者がそれなのでは? とか言うな。おっちゃんがヒロインなんだよ! 理由はよう判らんけど。


契約者ってのは別に人非人じゃなくて、要するに「世間で成功者とされてる人間と同じなんじゃないか」ってのはアリガチながらなるほどって感じですな。「冷徹で有能な人」という行動パターンをある程度現象化したらあんなコワい存在になる、と。真相がそこまで曖昧なものかどうかはともかく、なんか割と腑に落ちた。そう考えると今までの「何や、契約者のくせに情感タップリやん」って奴らの説明もつくわな。