DtB/FLAG

DARKER THAN BLACK・17話。川上とも子による都市爆破テロの謎はさておき、ヤクザさんとチンピラさんが登場の巻。ヘイさんの下宿の描写は久しぶりだなあと思ったけど、なるほど任侠人情話が関わってくるってことで「人々との生活」てなウェット成分が必要だったワケね。


何べんも言うてきたようにこの作品の特徴の一つに「定番の濫用」ってのがあって、それは必ずしも欠点ではないのだけれど、今回のヤクザさんたちはまた輪をかけてパターン野郎どもであってなんか逆に頼もしい。それだけにアンハッピーな結末が手に取るように見えます見えます。チンピラさんは悲しい商売やね。


ヤバいブツと聞いて固唾飲んだら半裸のようじょもどきが出てきた、というシーンはなんか、背徳性とバカとが同居した不思議なサーヴィスシーンで良かったっす。しっかし菅原正志はホンマエエ声やなあ。E・ホンダでどすこいどすこいやったり超兄貴であふんあふんやったりしてる菅原さんも好きですが。…確か古畑のイチロー回の悪役で出てなかったっけ? エエ声買われて。この項ちとアヤシゲ、情報求む。


●火曜日に見た「FLAG」の感想文、載っける日にちを逸したままだったがまあ本日でエエやろ。てことで久々の鑑賞ですが…やはりこの、ほぼ全てのシーンが何らかのモニタ越し映像だという作り方は相当に特異だなあ。丁寧でリアルながら控え目な環境音、ケレン味を極限まで排した地味な展開…とまあ、以前日記で書いたことをまァた再体験してしまった。いやはや。


前回の怒濤の戦闘に続き、一息入れるような引きの話・そしてまた新たな緊張の走る戦闘回の2話。「敵のロボが一体襲ってきてこれを退ける」という、普通のロボアニメなら前座話みたいなシチュエーションでここまでの「怖さ」が出るってのは語り口のリアリティによるものだろうなあ。落差ですね落差。偵察ヘリからのカメラ目線で、敵ロボの大口径砲がこっち向く瞬間の絵の肝の冷える感覚ったら。


8話の前半における「異物」という単語で繋いでいく展開も良かった。しかしこの感覚は何かに似ているなあと思ったら高橋監督がよく雑誌連載してる小説だわ。アレをそのまま映像化したような感じ。


…敵ヘリはなんかカモフ50とミル8と出てた? カモフの50ってテイルロータ無しの二重反転メインロータじゃなかったっけか。どうだっけか。あとあの共産圏ロボ、じっくり見ると結構ダサカッコ良くて愛嬌あんだよな。本編中はひたすら無機的な怖さで満載なのにね。


●TV付けたらやってたのでルパンの後ろをちょっとだけ見た。ほんの一部なのでスジは判らんが、どうやら作画は割とよさげだったみたいやね…って、魔毛狂介話だったのか! それは見とくべきだった…のかなあ。エピローグが未来世界なのでひょっとして8世でも出てくるかと思ったら緑ジャケルパンでした。何故? 最初の方見てたら判るんでしょーか。


あ、あのフィアット乗りそこねアイキャッチ大塚康生だったのか。作画仕事はムテカンのED以来かな?