DtB

DARKER THAN BLACK・2話。罠と非情の契約者、心持たない人形たち。彼らはその身に謎をまといつつ、夜の都会に暗躍する。さて、その渦に巻き込まれし女が見たものは──あるいは見られなかったものは一体何だったのか。はァベンベン。


…てなとこでしょうけど、Aパートのクリシェぶりは三流ドラマのパロディ以上に見ることは難しかったなあ。確かに後半でドンデンを返すため、敢えての通俗性が必要だったんだろうけど…。去る男に縋りつき「独りにしないで」と言う女とか、「今日あなたに会うのが運命だったんです」の台詞にウルウルするとか、「誰だ!」つったらネコだったとか、理由があるにしてもちと眉間のしわが消えにくい。そんな引っ掛かりを作ってもしょうがないでやんしょ。


女を巡る虚実のギミックは面白かったし、クライマックスの超常バトルもヒネリが効いてて良かったので、結局楽しく見られたのではあるんですがね。命からがら逃げてきてまずすることが無意味な石並べ、という「契約の都合」シーンとか、死と隣り合わせのナンセンスでエエ感じですな。


…あと、これは言うてもしゃあないんだけど、心細さに弱った煽情的な女に縋りつかれたのにお行儀良いのな。他はともかくそこはもっと通俗的に、ホレ。いや作品上ムリなのはよく判ってますけどね、流れ的にちと違和感がね。