今ごろ去年アニメの総括

●あんまし総括なんてのはやったことないのだけれどヒマなので去年の総括をする。大体そういうのは去年の内にやっとくべきものなのでは? うん。そう思うが、それはそれで別に?


んで去年終了したアニメの中で、一応ほぼ通して見たものをさらってみたが…うーん、偏ってんなあ。今のアニメの主流である(1)原作付きアニメ (2)お嬢ちゃんアニメ がスッポリ抜けている。典型的なおっさん視聴者である。衰えたねェ。


結局総計で25本。エエカゲンに数えたので二三デコボコあるかもしれんが、まあいいや。その中で、トップなんぼとかは決めずに「良かったなあ」と思うものを挙げると(だいたい終了順)、


ノエイン。地上波でここまでの作画アニメ三昧を見られただけでもヨシなのだが、その上で瑞々しきセカイっぽさとガチな量力バックボーンを盛り込んだ意欲は大概でした。
蟲師。雰囲気のみに逃げず、丁寧に世界観と描写を積み上げ続けて、よくぞここまでの奇譚アニメ。多分完成度では今期一番だと思う。個人的にはいっとーしょー。
・プレイボール。この平成に蘇りし奇跡の昭和アニメ。非常に不思議な企画の作品で、おっさんの琴線かき鳴らしまくりであった。でも、旧作キャプテンと見比べちゃうとちょっと、ね。
よみがえる空。ちょっとビックリする位にストイックなアニメだった。ケレンを極力排した先にあるドラマチック性には感動する。がしかし、微妙に短かったなあ。
・アカギ。しょっぱなは「あの絵が正しくアニメになった!」で衝撃を受けたのだが、純粋に駆け引き勝負のシナリオに引き込まれていった。所謂「本気のマッドハウスは怖い」ってヤツ。
ブラックラグーン/2nd。まとめて。まーなんだ、地上波でよくここまで踏み込んだな、というヤサグレB級テイストアニメ。カッチリしたデザイニングが作風によく合ってましたです。
桜蘭高校ホスト部。とにかく部外者のワタシをも引きつけ続けた一般性と高品質でしょうね。衒いも何もなく、楽しくて仕方なかった。ちょいとしたウテナ風味も懐かしめでグゥ。
ゼーガペイン。劇的な展開と言えばこの作品だった。それ以上に脚本の丹精さ。勢いだけで押していくのではない、経験に裏打ちされた仕事を見せ付けられた。あとカミナギさん。
無敵看板娘。珍しく原作既見の作品で、かつ非常に面白かった。とにかく泥臭くもパワフルすぎるスラップスティックがお見事で、ほぼハズすことなく走り切ったパワーに脱帽する。


って感じで。…うーん、基本的にビッグバジェットの大作系メインなのがジジ臭いっすねえ。小品やプログラム・ピクチャーっぽい作品を愛してこそのジャンル的おたくなんですがね。ワーストはナシで。見てて合わないのは止めちゃうからなあ。


あと、映画っぽいのではねこぢる草と細田デジモンが面白かったな。どっちも作画偏重系と言わば言えるけど、作家性が前面に出てきた取っ掛かりもあって(ありすぎて)楽しかった。


毎度々々「今期はエエの無いなあ」とか言いつつ、何のかんのでお気に入りが出てくるのは嬉しい事です。また今後も面白いアニメが…おっさんも見やすいアニメが、出てくるといいなあと思います。以上解散。