ラグーン/パンプキン

ブラック・ラグーン15話。悪夢の双子対地獄の姉御、その完結編。全編にわたってエグい描写にやりきれない情感を乗っけるヤリクチであって、見てるほうも結構疲れる展開ではありました。


泰山鳴動して死屍累々、でやんすな。純粋なナンセンスにしてどこにも行き着くことのないこの物語は、登場人物の誰一人得をしないまま暴力的に(しかし美しく)ケリをつけられる。ただただ迷走し、ひたすらクソと血にまみれ続ける下らない事象、その「過程」を描くことに今回の話の眼目があるのだから。


…しかしあの歌はねーだろー、アテナさん@ARIAの吹替え歌の違和感どころの騒ぎじゃねーぞ…と思ったが、時に応じて南央美金田朋子の声を使い分けるという(たぶんアニメ独自の)演出方法によって「ま、まあ声の達人みたいだしね!」と納得してしまうってスンポーですな。


おっと一点、双子の片割れが噴水前で死ぬシーン。なんであんな所でABパートの分割したんだろう? すごく中途半端にCMが入ってなかった?


パンプキン・シザーズ3話。貴族娘の姫さま上官は世間知らずの青二才である、というお話。あんましメゲない青臭さがこの娘さんの持ち味ですな。権威主義のバカ貴族思考キャラと見せといて、実は割と世の機微を捉えてる風な父君が面白い。朝食のメニューにかこつけて娘を嗤うヤらしさはなかなか。


権力をカサに着るのも軍人の仕事、と一つ賢くなる少尉殿。「貴族の不幸と貧乏人の苦労」的な味付けは割と薄めで、マンション工事で商店街に理解を求める熱血役人、っぽい描き方になってんのはまあしょうがないか。一話完結モノでは重くしすぎないってのも選択肢ですしね。そういう意味ではやはりウェルメイドな作品でんな。


今週の戦車…は変化球的にシールドマシン。障害物排除のビックリドッキリメカという設定だけど、それはちょっとどーかなーでもまあいいかドリルだし、って感じ。結局あんまし活躍しなかったのが残念。


すもももももも、いきなり録画ミス。あーあ。