ARIA

ARIA・23話。阪脩谷育子のシルバー夫妻が恥ずかしい台詞を言う話。爺さんの方は一見頑固者のようだが、「イノセント最強主義」系であるこの作品にとっては赤子の手を捻るが如き。簡単にデレてしまうのである。


照れていても決して態度には出さないが、耳が真っ赤になってしまう、という爺さんのキャラ造形が面白い。あとはメガネですね。正面からは目が隠れていて見えないけど、ふっと横を向いた時にはちょっと目許が見えるのだ。これ、上手いな。正面からは鉄壁、横からはスキがある。この描写でこの人の人間性が良く判りますね。


クライマックスのシーンを夕暮れに持ってきて、キャラをセピア調・画面を赤色でまとめたのは美しい。が、そのせいで「耳が赤くなる」というシカケが判りづらくなっちゃったのは痛し痒し。ぽよよん、という効果音でしか判んなかったな。


「接待役」としてのアリア社長が実にエエ仕事してて笑った。そうよな、社長のもちもちぽんぽん見せられたらこっちとしても触らざるを得ない。つつかれてる社長もまんざらではなさそう。こういう相互依存関係を称して「相利共生」と言う。えー、ここ試験に出るぞ。ノートしとけよ。