ケロロ/侍

ケロロ軍曹。一本目はパジャマパーチーの夏美と小雪。何をするのかと訊かれて「DVD見るとか」ってのは時代やなあ。そーか、今時のお子はDVDか。まあお約束のソフトレズ風味の話ではあるのだが、好きな人が居るかという話で「怪しいですねー」と、悋気も屈託もなくからかってみせる小雪さんが面白い。…ナチュラルに百合ィだけなのね。


あと「唐傘オバケのホラー映画」という劇中映画の元ネタは何なんだろう。ワシも知識が無いなあ。


二本目は家庭訪問なれどママさん不在、ケロロ小隊が(よせばいいのに)取り繕う話。ほぼ完璧超人の平松ママが(中身はケロロ達だとはいえ)うろたえたり企み顔したりの百面相、というのは楽しかったですね。クルルの秋ママは強烈やな。


SAMURAI7・7話。居残り佐平次にしてカンベエの古女房・シチロージさん登場。世捨てて風流せんとても、戦とあらばレコをも捨てる。捨てちゃいません捨てられた。女泣かせて三味線を、人斬り包丁に持ち替える。…ま、粋人のわりには少々都都逸が下手ですがね。


さて。事前に聞いてはいたが、こりゃ確かにすげえ絵ですな! 特にAパート、八犬伝を思い起こさせる自由闊達な描線と動き! ハジけた作画もさりながら、キララさんや芸子衆の静かで女性らしい動きも実に見事でねえ。速攻巻戻しで見直してますよ。


今まで端正ではあるものの、少々作画の窮屈な作品だなあと思ってたからな。こういう回があるならもっと楽しみも増えようて。…またこんな回があるかどうかは知らんけどね。


演出の細かい見せ方自体も良かったですな。戦と聞いて、ふ、と相方の顔を見る高橋理恵子とか、敵侵入の一報を聞くより前、すでに刀に手をやっているカンベエとか。うん、普通におもろかったですよ。