アカギ/プレイボール/カペタ

●アカギ22話。気付けばもう22話かあ、の今回は種明かし編。あくまで崖っぷちに拘泥し続けるアカギ、それは背水の陣という「自らへの効果」だけではない。その大きなメタ要素は、相手をも支配するのだ、と。


毎度ながら誘導のリクツが気持ちよく嘘臭くて、実に楽しい。鷲巣(巣、なのね)の歯軋り描写がそれに呼応して、これまたエエ感じ。さて、新たな流れはアカギに向いているようだが、このままで進むとも思えず…次回、詰むや詰まざるや(作品とジャンルが違う)。


●プレイボール10話。奇しくもこちらも種明かしネタ。河北による攻略ノートの謎の足跡、ホームズ半田はそれがわざわざ書き変えたものである、と看破する。このへんフツーに探偵小説ノリでちょっとおかしかったな。大苦戦のチェンジアップへの対抗策は、それを打ち崩すことではなく、それを投げさせないこと…という逆転発想もそれっぽかった。


自慢の管理能力にまで不安を覚える谷口。「何か言わなきゃ…!」。それを心配げに見守る倉橋。「谷口がここまで焦るなんて」。その後のボロボロ助け合いシーンも含め、スポコンモノの王道ラブラブ。倉橋、理想的なツンデレ恋女房でんな。


メガネ中山の「この1球を打つために、俺達は!」が痺れる。そして墨高は辛くも勝利。何故俺達は負けたんだと呟く専修館のピッチャーに、キャプテンは答える。「俺にも判らん。が…多分あれが答えだ」指差す彼方には、試合後の整列もできないほど疲れきった墨高ナイン。その顔は一様に清々しい。


…んー、これぞプレイボール、ですな。今時あらへんベッタベタな浪花節を堪能しました。


カペタ24話。ボロボロのフレームを駆るカペタ。衝撃吸収もしない、路面の挙動も判らない、無茶苦茶な状態が(CGで)上手く表現されていた。


そして、この土壇場に於いてカペタはやっと悟る。何故、カートに乗るのか。ライバル君でもみんなでもない、ただ純粋に自分のために! 車が好きじゃ好きなんじゃー! ワガママになるのが恐ェ奴に宇宙は拓けねェ、ってこってすかゴローさん!


そして24話にしてイケメン新キャラの大登場。シバ・リョウとかいう剣が燃えそうな名前の方。…あらー、これ2クールじゃ終わらないのだなあ。


今回、もなみさんのムダな色気がなかなかムダで宜しかった。あと、あの異様な音声情報量の予告は何だったのでしょうね?