IGPX/よみがえる空

●IGPX13話。シーズンラストバトル、サトミとベルシュタインの一騎撃ち。流石に力を注ぎ込んだ演出と作画ではある。剣戟のイメージシーンは久しぶりに凝った絵で楽しかった。


ま、あまり起伏のない低温加減はあいかわらずなんですけどね…。毎度ハナ差で勝負がつくなどの「定番」を多用してるのに、ここまでクールな展開にしちゃうのは何でかなあ。にしても、ゼンっぽい心眼勝負になったのは海外サーヴィスかしらん。


ロケットジョージに関してはバレバレもいいとこでしたが、アンドレと知って一旦ヘコみつつも喜ぶタケシの素直さが面白い。寝癖バロメータが判りやすくて良い。


そして新たな挑戦者を迎え、第二シーズンに突入するのであった…。こんな調子でまた1クール。うーん、少し辛いような気もする。


よみがえる空3話。いやー…。まさか影山ヒロノブのあのEDテーマがビッタシな話になろうとは思わなかった。3話でこないドラマチックにいくのんか。ちょっと虚を突かれましたよ。


内田はなんとか少女を助けることに成功する。幸運もあるが、ちゃんと災害場所を把握できてたりとかなりデキる新人やね。…ちょっとデキ過ぎな気もするが、無理に作劇した間抜けイヴェントに従事させられるよりはよほど好み。


しかし物事は簡単には運ばず、着陸地点の変更・燃料の不足・患者の容態急変と畳み掛けるように危機が襲う。それらを丁寧に乗り越えてゆく演出。1話2話で「このアニメはこの辺のリアリティ度合いですよ」と提示し、その上で困難な状況を見せる。それはまあ、見てる方も本気で心配するわいな。


燃料がギリギリ、って状況で「引き返す」と宣言した鬼軍曹のシーンに感心した。そらそうや。あそこで突っ走って「いや、行けるんだよ俺ならな」と言わせたらガッカリしてたところだ。そのあとの海自登場・ヘリ着艦の緊張感も、今までの積み重ねの結果だろうね。いきなりこのシーン見てもおもんないかも知れん。


…そこまで積み重ねておいて、あの結末である。見事にあざとい。してやられた感じ。葬儀屋をぶん殴るのはどーかと思ったが(人道的にも演出的にも)、そのあとの軍曹娘の朗読にかぶさる各隊員の姿→EDソング、のコンボはスマッシュヒット。


うーむ…先が読めんな、このアニメ。虚と実、リアルとハッタリのバランスがワタシ好みなこともあり、ちょっと注目してってみたいでんな。

右巻いて左巻いて真ん中通ってストライク

●職場の電話のコード、ちょっと油断するとぐるんぐるんに絡まる。理由は判ってまんね。電話の構造上左手で受話器を取る→右手に持ち替える→そのまま置く。ほら一回ひねられた。この連続であっという間にぐるんぐるんだ。


それにしても、絡まった時の状態が悪い。別のシマの電話機はそれほど悪質に絡まってないんだけどなあ…と良く見れば、受話器のカールコードの巻き方が違うよ。


ウチんとこのは単一方向に巻いてるコードだが、あっちのは左右巻きだ。コードの真ん中辺で巻き方向が逆になってるヤツ。あれえ、同じ型の電話機なのになぜ別の部品? 製造工場による差異であって、ウラル製とスターリングラード製でちょっと違うんだよなあ…とか?


閑話休題。確かにこの巻き方にすれば特定方向への巻き方バイアスが無くなるので、ねじりやもつれに強いかもしれない。ていうか差別だ差別だ。こっちにも新型砲塔をよこせ。


●左右巻きというか両巻きというか、あの独特の巻き方はヘチマのつるですね。小学校の理科で習ったな。「ヘチマのつるはどう巻いているでしょうか」という設問では、右巻きでも左巻きでもなくて「どちらでもない」を選択しなきゃいけないってヤツだ。


…そういや誰か「南半球ではアサガオのつるは逆巻きになる」とか言ってたなあ。元気かしら彼。誰だか忘れたけど。