ゴジラS.P

●新番組・ゴジラS.P。ゴジラのアニメ化ってったってまず円城塔連れてきたってとこでかなり驚くわなそりゃ。その語り口からして衒学的にして饒舌、この辺の異化効果だけで「あ、ちょっと聞く」って感じで俺は弱い。そしてジェットジャガーが出てくる上にそのセリフが「ジェットジャガーの完成を急げ。世界の平和を守るぞ」という、高木渉声のジジイマッドサイエンティスト…もといマッドエンジニア。ついでにここ所有の車両は昭和のふそうキャンター。…つまりまあ、あまりに私個人へのフックが多かった、ということですね。どう見てもプテラノドンな怪獣(ラドンだろうなあ)の登場とゴジラみたいな骨格の提示でヒキという終わり方を見るに、そりゃもう次回への視聴意欲はモリモリである。視聴継続。…世間的にウケるかは判りません。

 

リングでフィット

●リングフィット買った。一時期買おうと思ってもちっとも買わせてくれなかったのだが、こないだ急に思い出してニンテンドーサイト行ったら普通に買えた。いきわたる人にはちゃんとそうなったという市場飽和…うんまあ企業努力だろう。ちまちまとやりつつ、いろんなとこで任天堂の製品だなあと思っている。ちょっともっちゃりしてるがやたらと行き届いた全体のデザインとかね。毎日はできないのでその辺不義理になるが、ちまちまやります、ちまちま、

 

バック・アロウ

●バック・アロウ・12話。手酷い挫折を被り屈辱と雌伏、それを部下に涙の鉄拳で諫められての大いなる復帰。この作劇がアロウたちじゃなくて敵のカイとレンをして行われており、そしてそのてんこ盛りの演出にも容赦がない。ここまでガッツリやられて、かつアロウの方は能力的にも心情的にもビハインドを抱えている状態…とまあ、お約束と王道の流れからするとあまりにも不利すぎる旗色のとっから次回へ続く、というね。いやあ世俗のエンタテイメントとはこれじゃよという、制作陣のメッセージが読み取れるようだ。おまけにカイさんとレンさんで合体ロボ、それもスクランダークロス的なアレをやらかしちゃうんだからねいやらしい。うんおもしろい。あとレンさんの想像上のシュウさんがすげえ杉田的悪人演技でよろしかった。あと千葉繁はずっとそのまんまなの?

 

裏世界ピクニック

●裏世界ピクニック・最終話。米軍との脱出作戦に立ちふさがるかんかんだらの人。いみじくも「田舎のヤンキーかよ」との台詞通り、メンチの切り合いの末に横合いからデカい車両でぶっ飛ばす、という怪異相手とは思えない戦い方が可笑しい。かんかんだらさんの正体? らしき直方体の組み合わせみたいのはあれ、何だろうね。なんとなくダオロス思い出したけども。

総評。日常のすぐ裏側にある危険で非常識な異世界へのアクセス…という魅力的な題材なんだけど、あと一枚ほどなんか私の好みには至らんかったなあ、という個人的印象。思い返せば普通にバラエティに富んだ連作話なのは間違いないんだが、どうも各話の印象が似通っててねえ。題材が都市伝説で裏世界風景が茫漠としてるから、ってワケでもないだろうけども。あと主人公二人の世界の「狭さ」。これは描きたい主題がそれでありそこに文句言うのは多分お門違いなんだけど、いささか不安定に描かれる彼女たちのじめっとした関係性が割と重くてめんどくさい。つまりまあ、この点にあっては単に私の趣味嗜好が合ってない、ってだけですわな。

全てのことに説明を与えず理に落とさない演出とか、割と物理で殴るというブルータルな解決法が正解だったりするとことか、既存の怪奇譚とはちょいと異なる味付けは割と好き。主人公二人がフツーに居酒屋でクダ巻いてる年齢設定もいいんだけど、それが余計に湿度増えてる感じになってるのも否めないけどね。ともあれ、楽しんだけどもいろいろ引っかかるとこがある、ってな感じではあった。うーん。

 

生ピーマンとか

●なんかで小耳にはさんだ事象を元に夕飯にする。味濃いめのドライカレーを生ピーマンに乗せて喰う、というのが情報のすべて。あれこれして作って喰って、旨かったんだけど…作る前にいろいろ考えすぎたせいで手間ばっかり増えすぎた。旨さと労力がちと天秤に乗らなんだというかね。次回はもっと簡略化して、「みじん切り野菜をゆっくり炒める」のは市販の飴色玉葱にざっと炒めた野菜で、「食感を求めて豚バラブロックを粗みじんに切ったもの」はフツーに豚肉ミンチで代用しよう。…それで充分おいしくなるのは一時期よく作ってたタコライスもどきで経験済みであるしね。しかし生ピーマンの食感と苦みはいいなあ。昔はもっと青臭くて不味かったような気もするが、我が舌がおっさんになったのかそれとも品種改良の賜物なのか。まいいやなんでも。旨いし。

 

バック・アロウ

●バック・アロウ・11話。いよいよレッカVSリュートの開戦。あれこれ読み切った上でシュウさんはカイ/レンの仇敵(?)コンビと相見えた上でこれに勝つ。しかしアロウさんの直情だがものすげえ透徹する見識は、シュウさんの戦術謀略をも超えていく…。この二人の対比が面白くて、ある意味でテンプレに近いキャラ造形なのにこっちの予想をどんどん超えた展開に持っていけるのがとても良い。決死の必死のパッチで襲い掛かってくるカイとレンの武人に真っ向組み合った上でぶん殴り返す一面、そして彼らを殺さず「あとで仲間にするんだろ?」と済ませる一面。いやあ確かに、アロウさんの器はデカい。王のソレなのかはまだ判らんが、少なくともシュウさんはしばらく飽きることはないだろう。…あとなぜかモブに千葉繁居たよね!? 何で? あとで兼役で別人として出てくるの? それともこのモブ実はなんか重要人物なの?