SANDA/東島丹三郎/さいひと/シングレ

●新番組・SANDA。のっけからかなり尖ったビジュアルと故もなくクラスメートに殺されかけてる主人公というパワー系なツカミ、主題歌もOP動画もいいセンスしててほほうという声が出る。サイエンスSARUでうえのきみこという魅力的な布陣、原作は板垣巴留…動物じゃない小板垣先生の作品は実は初めて見たがいい絵だな。

四季が無くモノクロに近い風景だが一応平穏ではある…異世界か近未来か別次元か、そういう舞台で主人公の三田は失われたサンタクロースの末裔としてその「呪い」に見舞われる、と。…全体のクォリティに全く遺漏も疑いも無いが、なんかちょっと苦手なジャンルの雰囲気がするのでそこが試聴継続のパラメータになりそう。めんどくさかったら切れるようにはしておきたいが…それをためらわせる1話のデキが恨めしいなあ。

ヒロイン冬村さんのフェチ心詰まったキャラ造形、タッパでかくてスキニーで四白眼で隈があってボソ声で覚悟の為なら人を刺す、という…ここ十年とかそこらで地上波アニメとして出てこれるようになったんだなとちょっと感慨深い。そのうえ庄司宇芽香声ですよ。少年系作品のヒロインなんて初めてじゃないか? てことで、うーん…ちょっと様子見。

●新番組・東島丹三郎は仮面ライダーになりたい。原作は未読。ヨクサル作品の味といえば暑苦しいドアップな勢いと、本人にはどうすることもできない内なる感情の発露がずれた笑いを生み出すが、その笑いは別の要素・恐怖や憤怒や絶望などと紙一重であるという極端さ、そのあたりにあると思う。だからこそアクも強いし魅力もある。漫画とはいろいろ異なるアニメというメディアで、なんとかその「異形さ」を出そうとしてるのが痛いほど伝わってくるのが、いいと思った。

本作で言えば主人公の東島、四十路になっても山にこもって仮面ライダーの特訓をしている人間だが、ライダーはフィクションで自分がそうなれるワケが無いことも深く承知し、その上でライダーと同一化することをどうしてもやめられない。危うい。その危うさ、どうなっちゃうか判んないパワーがこの作品の主人公っぽいなあ。

というワケで、1話としてとても面白い。ツカミ上手いわ。こっからどう世界が転がってくのか、ちょっと予測が付かない。楽しみに待とう。…しかし柴田ヨクサル作品のアニメ化はこれでまだ2本目ってのは意外。仮面ライダーに関しては知識があまり無いが、それでも回想シーンのOPエミュぶりに制作側のこだわりとフェチを感じる。CGをアタリにして効果付けてんのかな。

キャストも十全。小西克幸、ライダー…の声似せてきてんな! 再現映像で実際にアテてる藤岡弘、と比べても違和感ないや。蜘蛛男の声も似せてるんだろうなと検索して槐柳二だったと知る。あー…似てるわこれも。

●シンデレラグレイ・14話。分割二期目初っ端、フジマサマーチ主人公で外伝的な回で、オグリ送り出した後で岐阜王冠に挑むがなんかめんどくさいライバルに難癖付けられたりする話。腑抜けた貴様では俺には勝てん! つって怒るってのは要するにそんなけ気にかけてる、気にかけ過ぎてるお人ってことやからね。

フジさんが追っているのはオグリの幻影ではなく本人そのものだと。このあとモチーフ馬が実際中央に行くらしいのでそういうニュアンスなのかな。結局中央では勝てず地方に戦場を移し、そこで善戦したらしいと聞きますが…その辺もやるとなると少々辛いな。物語としてはいろいろ作りやすいだろうけどねえ。

後半は天皇賞アフターマス。当事者もレースにあてられた人たちも、一旦咀嚼して落とし込まなきゃ前に進めないってくらいの事件だったってワケやね。そのうちの一人であるディクタストライカは意気込んでオグリを挑発しにいってからぶってかわいい。まあ実馬でもサッカーボーイとのマイル対決は見てみたかったって人は多かろうけれども。ともあれオグリの意志はタマモ一本、それに尽きるということらしい。しばらくはこのライバル関係で続くわねえ。

ヤエノの焦りやもろもろも含めて次回に続く。オグリ主人公だから当然とはいえ、まあいろんな人に見られてますわな。とりあえず今回も楽しみに見てみよう。

●新番組・最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか。悪役令嬢ジャンル派生というか、クールなご令嬢がしいたげられた末に周囲の腐れ貴族どもをぶん殴りまくるという話。1話まるまる彼女のめんどくさい過去を示した末に元凶のバカ王子とアホ娘をぶんなぐって「スカッとしましたわ」で終わる…ははあ、だからお名前がスカーレットなのか。

確か原作コミカライズの1話2話は見たことあって面白かったのだが、そっから追ってなかった。この調子でただただぶん殴りまくるソニックブラストマンみたいな話だと最高だけどまあそういうワケにもいくまい。基本構造は抑圧→暴力→スカッと、だろうと思うしそれで充分楽しそうだが、感想は書きにくいかな。あんまりタメの抑圧部分や説明描写が多いとダレるしねえ。ちょっと様子見。

余談;英語版吹替を試聴したら全体に低音気味で少し雰囲気が違う。瀬戸麻沙美もかなり落ち着いた演技してるんだけどそれよりも低い。今の状況ならいくらでもアニメ声出せる英語声優は出せるとこでこれなので、多分意図的だろうな。実際Redditとかチラ見すると吹替えの評価そこそこ高い。貴族的な発音や言い回しとかちゃんとしてるってのもあるのかもしれない。