●小市民シリーズ・6話。夏祭り、ちまっこいことを小鳩くんにちょっとからかわれたのでゲタで向う脛蹴り上げたけどいいよね、と真摯に言う。夏の計画として近隣のスイーツ店マップを作って当然小鳩くんは来るよねええ行きたくないのやっぱり来るよねよかった、と真摯に言う。それが小佐内さんである。真摯だなあ。そして小鳩くんもそれでいいのだろう。この辺、ちょっと古典的な振り回され系男子を念頭に置いて、それをよしとしてるってのもあるんだろうかね。
てことで、メイン謎解は「思わずケーキ(シャルロット)喰っちゃった小鳩くんがいかにしてもとからそれが無かったように見せかけられるか」という…一種の倒叙モノなんだろうか。仕掛け側が如才ないキツネでラレ側が横暴なオオカミとなるとワンサイドゲームだが、まあ…キツネさんはそれなりに弱みも綻びもある。かつ小佐内さんは「自分になら仕掛けてもいいと思っただろう」と言う。どうやら思った以上にこのお嬢さんにはスキがない。その上で、小鳩くんにもそれはそれで、自らを恃むところはあるのだろうな、という余地のある話。フフフフめんどくせーなこいつら!!
小佐内さんち、モノトーンのグラデーションで縦横直線ベースのカチッとした雰囲気がなんかそれらしい。夏の暑い盛りにクーラーの微かな稼働音がする、というシチュも(一見)体温低そうな彼女っぽいような気がする。この辺はディレクションがちゃんとしてるっていう、そんな雰囲気ですね。