ピングドラム

輪るピングドラム・9話。ここに来て第1話の別視点からのお話…ではあるんだ、確かにそうなんだけど、それほど単純なお話にはなっていない。水族館でふと目にしたひまりペンギンさんを見かけたひまりさんは、ウサギに導かれるアリスの如く、水族館地下61階にある「図書館分館」へと至る。サネトシと名乗る不思議なイケメン司書に案内され、ひまりさんはそこで自らの裡にある記憶を掘り起こしてゆくことになる…のはともかく、既にペンギンに「3」の文字が入っているのは謎だなあ。もとからそういうもの、だったのか?


ひまりさんの過去の記憶。仲良し三人組小学生アイドルを夢見ていた彼女たちだが、ちょっとした…まあちょっとした事件によってひまりさんだけそこから抜けることとなる。あー、なるほど、んで残りの二人が車内吊り広告やエンディングに出てくる赤青お嬢さんなのね。ここでわざわざ「その記憶」に焦点を当てるということは、ひまりさんにとって…いやこの物語にとって、そのお嬢さんたちの存在/記憶が何か重要な役割を果たすからだろうけれども。多分、今回語られたお話はその一部に過ぎないのだろう。未だ顕在化していない水面下の氷山には、何があるのか。…「運命の人」ってのは繰り返し出てきた「カエル」かしらね。キスをして逆に王子が出てくる、のか? あと多分「はだしのゴン」はそれほど重要じゃないと思いますけど、よう判らんのうギギギ。


絵コンテ・演出・作監・単独原画で武内宣之オンステージ。ウテナとシャフトを経てきたこのおっさんはまさに適任であるのだけれど、何も一人で全部アニメ作らんでもええのにな! スゲエ! …というか、スゲエのはスゲエんだけど、ひょっとしてやはりスケジュール苦しかったりします? 大丈夫かしらかしら?