ライドバック/みなみけ

RIDEBACK・11話。跳べなくなった脚、失った歓喜の光。ライドバックはその代償だと思ったがそれは偽りだった、とリンさんは言う。…つまり過去の存在の代償物ではなく、また新たな別のものってことだ。そしてリンさんは脱出を思いとどまり、未知なる波乱の道を往くことになる…という一席。


ライドバックに乗ろうと翻心する理由ってのが、誰かを救うとか主義主張だとかじゃなく、ただもう純粋に乗ることのみ、ワレの快楽の光のみ、ってのが実に修羅っぽい雲行きであって面白い。んー、それで「戦争屋ってのはそんなもんだ」という一般性にはならんとは思うが、とにかくまあ、そういう娘さんだってことなんやねえ。「これ以上何も失いたくない」という感情が、彼女の中のどの位置を占めているのか、やな。友や人を失わぬために戦うのか、あるいはライドバックこそが失いたくないものなのか。


…ってちょっと待て! 珠代の兄さんの居た警察の部屋! 何でライドバックやテロやのこのお話にアレシボメッセージが出てくんのさ! お兄さんってSETI野郎なの? それともこの紛争の敵って宇宙人だっけ? ライドバックは異星技術とか? …単なる雰囲気付けの絵なのかなあ、あれ。それにしても…。


みなみけ おかえり12話。そして春でありみんなバカチンですよ、っちうお話。前半の割とどうでもいい皆さんのダラダラぶりもエエが、なぜか突然三女さんへの保護者感覚に目覚めた次女さん話も良いなあ。何だかんだで人思いのとこあんだよね…多分単なる思い付きとノリなんだろうけど(ダメじゃん)。コロッケ持って「ハイッ!」の必死具合が良かった。そら三女さんも疑うよな。「太らせて食べる気か!?」


ラスト近いからかまた、なにやらちまちまと良く動く回。特にAパート、ロール見たら細田直人の一人演出・コンテ・原画・作画監督だった。道路標識や花札による心象風景ネタはちょいと小手先ィ感じで距離持って見てたけど、あの妙にツヤっぽいハイライトの置き方とかは生っちくてエエですな。あ、Bパートも見てておもろかったです。だるんだるんと動く四肢やよし。