とらドラ/銀魂

とらドラ! 11話。文化祭とタイガさんの父。「前編」ってことでありとりあえずは状況設定ってとこだろうが、この道具立てだけでもなかなかに上手いものだなと思ったりした。


父親と会うのを嫌がっていた虎子さんとそれをたしなめる竜児さんのラストシーン。ちょっとシツコいかなとは思いつつ、でも真っ当な説得をする竜児さんだが、本当は相手たる虎子さんではなく自分のためにそう言っていたと卒然と悟る。されどその「ヒキ」を受けて虎子さんは竜児さんの意向に従う。…この一瞬のシフトは見事。自分の内面を知って手を引く竜児さんと、相手の弱さを見て状況に立ち向かう虎子さん。…なるほどねえ。


一方の文化祭的アレコレは次週以降ですかね。この親子要素がどう関わってくるのかはちょいと読めない。…にしても、あまり自分の二面性を隠さないようになったカワシマさんは不思議。いやハタで見てて面白いけど、そのカマトトが成立してるのもヘンだし、それでちゃんと男子どもに人気があるのもヘンだ。ヘン…じゃないのかな。うーん奥が深い。


銀魂136話。いきなりの「話数勘定間違えたのでヤッツケ仕事しました」ってのはまァ話半分のネタだとは思うが、いや待て、半分だとしても大概やな。このスタッフならばやりかねんと思わされるってのが凄いっちゃ凄い。「動いてないと海外セールスに響くのだ」つってCG家屋を動かす一発ネタも楽しいが、この辺もTUBE辺りでファンサブが出てから海外ファンのコメント読んでみたいものだ。ちょっと先になりそう、かな。


てことで本編はあんまし関係無いマダオさん話。家なき親父のマダオさんを救うと見せかけて救わずにイジる話と見せかけて…見せかけ…何だこのホラーオチ。毎度ながらどこへ進むかよう判らん展開ではあるが、この恐怖方面に投げっ放しなオチはなかなか対処に困る。銀魂ならでは、っちゃそうなんだけど、えーと、まいいや。いいです。


それにしても富田耕生ですかあ。ゲスト声優キャスティングのシヴさには定評のある本作だが、いやあ…すげえな。サンタ回の緒方賢一の時にも思ったが、ちゃァんと銀魂的台詞を吐きまくってる富田さんが素晴らしすぎる。プロは違うな(キャストも音響監督も)、って次回はそのサンタ回リターンズ? 緒方さんカムバック? さっちゃんともども楽しみにしておこう。