いろいろです

銀魂109話。山崎さん潜入操作でバカ試験コントの巻。「ああ言えばこう言う」式の前半テストギャグも十二分に面白かったのだけれど、後半に入ってジャッキー…もといドラゴン教官が出てきてからの悪ノリ具合はまさに「アニメ銀魂」的で、ちょっと感動すらした。香港映画ネタで石丸博也を出すのは無論、水島裕ですか! 今では却ってこの方がレアかもしれんな。ワシが聞いたのはカペタ以来か。


しょーもないギャグの積層の上にちょっと感動/ホロリとさせるドラマを構築し、そしてそれをやはりしょーもないオチでひっくり返す。確かにこれは香港魂。いやあ、エンタテイメントですなあ。絵的にもジャッキー…いやドラゴンさんの、あの腰が据わってて上半身の直立した構えとか立ち回りのアクションとか、あー、でもあの時計塔落下は「危険バージョン」を再現して欲しかったなあ…ってのは贅沢やね。


絶対やるやろなあと思ってたあのEDだが、曲までフェイクでムリヤリ作りやがった。誰だあの声。てことで今回も参りました。


ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜・10話。「もうすぐ最上階」とか言われたのでええうそん、何か大きさの感じられない塔だなあと思ったらどうやらここまではお遊び、らしい。てことで予告映像からもドット絵がなくなりました。ちぇ、残念。


ブルークリスタルロッドを求めて「何をしたいか」がバラバラなパーティ、それどころかジルさんには確たる目的すらない。ああこれぞパーティの危機…ってそんな話は七八話ほど前に済ませとけよとか思わんでもないが、何だかんだでそんなジルさんにちゃんとついてきてるパーティ面子の心根をこそ誉めるべきかも知れない。…いや待てよ、英雄ゴッコでも雰囲気冒険でもいいが、そのノリであそこまで奮闘してるジルさんは却ってスゲエヤツなのかもなあ。


メインアクションの氷壁シーンはかなり凝っててヨロシかったっす。ひょいひょい飛行する敵相手にクリフハンガーで往生する…てな「行動限定方法」がおもろかった。


狂乱家族日記8話。なんか知らんハードなアバンに、割とお気楽な展開の本編…まァ毎度のこったな。だんだんこの作品の正しい楽しみ方が判ってきたような気がする。深刻で閉塞的な状況を、デウス・エクス・マキナであるキョウカ様が大破壊してチャラにするのを楽しめばエエのだ。その上でキョウカ様がデレてきてはるので美味しさ二倍二倍…なのかな。


今回もまた「死神」というキャラ設定が出てきたなりでほとんど説明されないのであってこれも慣れてきた。登場人物が受け入れてるんだからまあいいや。割と楽しそうにやってるしな、とか思ってるとワタシの予想を上回るヘンな展開になってきたのでそれはちょっと好き。戦争テーマパーク…かあ…。誰一人その存在意義を疑わぬのだなあ。ん、まあ、とりあえずワタシも行ってみたいですが、もうちょっとマニアックにしてくれれば。あ、要らんお世話ですね。


PERSONA - trinity soul -23話。先週のケツ部分を見逃したので何がどうなったかよう判らんのだが、まあ毎週見てても「よう判らん」ワシなのでエエとしますか。良かねえよ。とりあえずマレビトさんたちは全滅で、勝部演之さんはどっか行っちゃったらしい。


そして本編はカナルさんについて…である。レプリカント的短寿命とレプリカント的人口記憶を持つ彼女がこの現世(うつしよ)から去るまでの話。人の居ない病院、街角、学校、「第三の男」に出てくるような並木道。彼女にとっての世界は無人である。しかし最後にはシン兄さんと時間を共有し、「人」と一緒の空間にて去る。…毎度ながら「怜悧な情熱」とでも言えそうな丁寧な描写で見入ってしまうわな。


シン兄さんに積もった雪がその暖かさで融け、そしてカナルさんに積もった雪はそのまま残りつづける…てなラストは美しい。ま、細かいスジはやっぱよう判らんのだけどな。


コードギアス 反逆のルルーシュR2・9話。さまよえる日本人とゼロさんたちは中華連邦に到着して、それからどうした? てとこ。いろいろと政治的策謀がどうのこうのありそうだけどあんまワシは興味なし。とりあえず田中一成の人が頭悪くも判りやすく解題してくれるので割とありがたい。便利キャラやな、この人。


さて、政略結婚は困るのでどうしましょう、の巻。高貴かつ退廃的な宴席にゼロが大登場! それもお客様扱いだヨ! という、このキャッチーな絵柄、こういうツカミはやはり上手い。そして本編のチェス話がニーナさんのバーサークでウヤムヤになったのがちと興醒めたが、しかしまあ何だ、国同士の政略結婚というお題で「卒業」の花嫁奪還イメージを使うバカッタレ加減は評価されても良いと思う。ホンマ臆面がねーなー!


んー…まあ充分おもろいのだけれど、日本出てからちょっと話の軸が曖昧になってて、どういう風に展開していくのか期待と心配がない交ぜではある。こないだ一回飛ばしちゃったしねえ。ある程度は意図的なんだろうけどね。あと、「凡庸」と言われてる第一皇子さんはケッコーエエヤツなんと違うか、と思ったり。いや、最後まで凡庸のままでも一向に困りませんが。


ソウルイーター10話。ツバキさんの担当回。首から落ちるツバキの花、確かにあの温和な性格と名塚声が無ければ暗殺くのいちさんとしてピッタリフィットな名前でありましょうな。ちうことで、ツバキさんが自分の過去たる「妖刀」さんとの落し前付けに行く話。毎度ながら設定や脚本にヒネリや仕掛けの少ない、悪く言えば安易な話ではあるんだけど…んーやっぱ、妖刀とかそういう因縁道具を使うとそれなりに雰囲気が出てきますな。数多ある妖刀話の中で、何故かワタシが思い出したのがジョジョアヌビス神だったってのはよう判らんが。もっとあるやろワシ。


そしてアクションシーンはこれまた毎度ながら上手い。単純に良く動くってだけやのォて、ここでこうタメ作ってこのアングルで…とかのコレオグラフィが抜群なんだよな。あと木の上で過去の因縁を語るお二人さんのシーン、木の正面からの絵と後ろからの絵の切り替えしが小賢しくも上手かったかな。黒星さんが語るシーンでは画面が明るくて逆光、ツバキさんのときは暗めの背景に順光のキャラ。…判りやすい。


あー、これはワシの単なる好みなのでアレですが、妖刀という「力に魅入られた」系のキャラだったら単純に刀のみのパワー(や技)で見せて欲しかった気がする。影を使役して勝ちに来るってのは何か純粋じゃないような。ま、この「影」がまた別の意味を持ってるのではあろうけどさ。なんか妖刀としての「ストイックさ」が、ねえ。