ゴーヤ絶対防衛線(ゴーヤ駄洒落シリーズその四)

●大家のおっさんから家庭菜園のゴーヤをもらう。確か去年の夏も頂いたのだっけ。実はその時テメエで料理したのが初めてのゴーヤ体験であったのだが、初体験のタイミングが良かったのか割と楽しんで喰うことができている。苦いけどまあ、テキトーに熱を加えればある程度苦味は飛ぶしね。流石に「苦けりゃ苦いほどグゥ」って境地には至っておりません。


まずは卵や茗荷と一緒にごま油で炒めてみる。中華だしで味付けし、癖の強いものにはミラーマッチがよかろ、ってことで納豆と酒を加えて更に熱を加えて出来上がり。うむ、納豆とは案外合うなあ…ってこれはワシが納豆好きだからってことが大きいのかも知れんけど。カツブシがあったら中華だしのかわりにそっちでも良かったかな。


まだ残ってるので色々と料理してみることにしよう。とりあえずスライスしたのんを甘酢につけといたので明日喰ってみよう。去年だんぱ兄さんに「ゴーヤの苦味は甘味で押さえ込め」とか宣託を受けた気がしましたので。あとゴーヤ料理ってどんなんがありましたっけ。かき揚げとかチップスとかも美味かったな。


●こないだ久々に電車に乗る用事があったので、適当に本棚から古本を出してきて車中での時間つぶしにしようと思った。掘り当てたはブルーバックス不確定性原理」、都筑卓司。都筑さんの本は読み物としてやたらに読みやすいので一時期よく楽しんで読んでたけど(この際正確性はヨシとしましょう)、こんな本ワシいつ買ったっけ。覚えてないぞ。


車中で読み出したら何となく思い出してきた。そういや大昔読んだような気がするな。永美ハルオの挿絵があるといきなり「あー、初心者向けブルーバックス読み物だなあ」って感じがしますねえ。ついでにカバー安野光雅。この人も数学とは切っても切れない関係の絵描きさんだな。


とか何とか楽しく読んでたら、最終章が何故かフィラデルフィア・エクスペリメントin旧日本軍、みたいなトンデモ架空戦記になってて割とビックリした。なんじゃこれはァ。登場人物は基本的に状況説明台詞しか喋らないという、まあ素人小説ではあるんだけど、流石に時代的経験によるものか「パゴダマストだ! 何故日本海軍が!」とか言ってたりしてそういう所は妙に凝ってはるのであった。…アメリカはA国、日本はX国となってんのにイギリスやドイツはそのまんま出てきてるのはご愛嬌。