ねこ様二題

●夜明け前にやたら蒸し暑くなって目が醒めた。寝る前にはそれほどじゃなかったし、まだ日も差してない時間なのになあ。んでふとドアの方見たらまたねこ様がいらっしゃる。部屋に入ってくるつもりは無いようだが、こっちが見てるにも気づかずずうっと部屋内を眺めてんのは何故なのか。なんかワシに見えぬものでも見えているのか。怖。


「おい」と声かけてみたら、よほどビックリされたのであろう、「にゃ」つって四肢つっぱらかして後ろへ跳んで、その拍子に柱の出っ張ったとこにぶつかった。いやそこまでビビらんでも…と思ったけど、なんか得体の知れぬものを見てたとするならば、いきなり声がしたらそらビビるわな。ってェかワシはそこで寝てるんですがね。霊感乏しくて良かったよ。


ウィキペたんトムとジェリーの項目見てて、割と長い間気になってたことを知る。そうか、あの中期らへんの不思議な雰囲気の作品は「ジーン・ダイッチ」という方の手によるものだったのか。絵柄が硬質で音響も独特、なんか子供的にはちと気味の悪い印象の作品群。カルメンとか人形カラテとかバーベキューとか。


記述を見て割と膝を打つ。あれらはチェコのスタジオによる作品だったのだ。ははあ…そらセンスも色々と違ってくるわなあ。


ちらっと検索してみたが、ダイッチ版の評価はやっぱそれほど高くないね。「見るべきものはない」とまで仰る方も居る。確かに初期のハンナとバーベラの方が作品評価が高いのはよく判るが、しかしワシが今ボヤボヤと思い出すのは何故かこのダイッチ期の作品なのだよな。それは初期のものは比較的後になっても見られたという理由もあるだろうけど、それにしてもダイッチ版トムジェリの異様な雰囲気は結構捨てがたいような気のせいがするぞ。うーん、今はどっちかっつーとダイッチ版を再見したい気分。


あ、チャック・ジョーンズロードランナーとかの方が割と好みです。トムジェリも悪かないけど。それと上記記述は全部八代駿藤田淑子版の話ね。あと谷幹一