もえたん/デスノート/らきすた

●新番組・もえたん。原作は未読…という言い方が正しいのかどうか。「萌え要素でパッケージングされた専門書、あるいは専門書もどき」という一連のジャンルの嚆矢、てな認識でいいのかな? こんなもんどうやってアニメ化するんだ、と気になって視聴してみたのだけれど。


ええとそのまあ、力いっぱい安っぽいよね。企画段階からその料理法、あるいは作画や演出など、一個の作品となればどっかに気合が入ったりする要素がありがちなのだけれど、見事に軽い。ワタシは安っぽさや軽薄さってのはキライじゃなくて、力を抜いて視聴できるという要素はそれだけでウリであると思っているのではあるが、それには当然「テメエの好きなジャンルやノリならば」という但し書きが付くわな。


てことでこの作品はワタシじゃなく、正しき視聴者の手に委ねるべきでしょうね。うん、まあ…しかし、あまりにも取って付けたような英語シーンといい、クリシェや陳腐さを避けるという発想の毛ほども無いデザインといい、やはり「何故わざわざアニメ化したの?」という疑問は晴れぬわなあ。極限までエッジ効かせたゴリゴリ演出にするとか、あるいは10分程度の時間でホンマに教育番組にしちゃうとか、そういう変化球的手法であるべきだったような気がせんでもない。知らんけど。


とりあえず最近では珍しい「萌え萌え田村ゆかり」をかなり堪能できたのでヨシとしますか。あと、うえだゆうじはホンマ、正しく古川登志夫の後継者でもあるんだなあと思いました。


DEATH NOTE・36話。ええとラス前かな? ニアとキラ、お互いラストの読みあい対決であり、その舞台は場末の倉庫。自信満々の両者対決はミカミさんの削除ダンスによって盛り上げられ、当然ながら一番エエトコで次回へ続く、である。ミカミさんのシーンは、これまでくり返されてきたやりすぎ芝居の集大成てな趣がありましたねえ。ドアの隙間から覗く目が怖ェよ。


もうここまで来ると仕掛けがどうとかどっちが勝つとかいうのはどうでも良くて、どういう風にライトさんは崩折れるのか、ってのが期待ではありますな。そのための持ち上げ仕込みはかなりこってりと塗りつけられてますしね。「期待通り!」×3とか「美しく勝とうとしすぎるからそうなるのだ」とか。ま、次回を座して待ちますか。


らき☆すた14話。新キャラ登場、ピンクのギザ髪のちっこい人と、うす緑髪のやさしいクールっぽい人。ピンクさんは割と害の無いキャラ設定で、インパクトはないがイヤミも無いですね。えー、その後は如例。


毎度ながら凝った作画で横溢しておられる。みんなでTV見てるときの非常にめんどくさい寄り引きとか。どうでもいいとこに近いが、ファミレスの椅子に座る時のつかささんが、まず両手を伸ばしてよっかかる絵面がなんか良かった。こういう微妙なとこで「頼んない属性」を出せるのは丁寧ねえ。…あとEDのバカ、ネタはともかく画面がヤケに美しかったのでそこは可笑しかった。終劇。