いろいろ

●てことでざざっと。


おおきく振りかぶって13話。大会直前、入場行進から最後の準備から各々の覚悟から、「…じゃ、行こうか!」までのお話。虚勢も張らず無理に抑えず、実にナチュラルに高まるドラマチッチックの織り上げ方は本当に感心する。入場行進というすんげえ地味な絵面をあそこまで丁寧に作画するってのも大概やなあ。面白い。


何か知らんが今回はやたらにお嬢さん描写も華やかで良かった。冒頭の健康的キャッキャシーンも良し、お母さんとモモカンの(絵的にはすさまじいちち比べな)会話シーンも良し。ああそれだけにそれだけに、「こんなに日に焼けた」っていうシーンだけ唐突に黒くなるお肌描写が実に惜しい! ええやんか日焼け色に色彩設定してもさあ! あかんの?


地球へ…・14話。OPとED変更、真っ当なSFろまんちっくアニメ主題歌でヨロシけど、キースさんが脱ぎ脱ぎするのはサーヴィスなのでしょうかどうでしょうか。てことで本編はそのキースさんとフィシスさんの不思議な交感話。ジョミーさんにあんな目に遭わされた上で話し合いだの戦う意志は無いだの言われても…てなキースさんであって、なんかもうこっちが主役のようである。耐えるヒーローなり。


アンファンテリブルとしてのトォニィさん。彼が炎の中ずんずん進んでくる恐怖感は大概でして、この子はいったいどういうポジションになるのかしらん。お子さんは怖いよね。そういやなんかイワン・ウィスキーみたいなお子さん居なかった?


電脳コイル9話。夏合宿で肝試し、当然ながら通り一遍のイヴェントで終わるワケはないのである。こっちでもイサコさん脱ぎ脱ぎシーンのサーヴィスあり。クールキャラ脱ぎ脱ぎが流行ってますか? あと、この作品であんな楳図ギャグまで通してくるとは思わなかった。余裕あるなオイ。


色々と謎が展開していくストーリーもエエのだけれど、主張の強いキャラクタを一同に会させてそのドライブ感で進めていく手際も見事でしたね。またそれぞれのキャラの関係性も重層的で見ていて飽きない。子供たちにもオモテとウラはあるわなあ。…とりあえず「人生を姉に吸い取られそう」な弟さんがヒットでした。わはは。


大江戸ロケット7話。巨大カラクリ大出現であって今度はヒオウっぽい仕掛けのお話だったですかね。見られちゃならねえおソラさんの秘密であるが、仲間たちを救うためにやむを得ず見せちゃうのである。当然ながらそんなこと気にしねえ長屋連中でめでたしめでたし。その前にご隠居さんよ、アンタ一体何者やねん!


…とまあ、そういうとこは良かったけれど、色んな要素にイマイチ必然性が薄くて散漫な印象を受けちゃったな。巨大カラクリを暴走させる流れが何かグダっぽかったし、長屋の皆がその意気を新たにするキッカケもちと捉えきれなかったし。あと新左さんはもうちょっと反省しろ反省。


●新番組・スカイガールズ。詳細は知らず。「女の子ミーツステキメカであって空飛んでゴー」というバカ設定を通すためのアバンの言い訳…言い訳…になってねえよ! あんなザル設定だったら別に無くてもエエんと違うやろか。ちうか、男が極端に少ないとか言うてる割に軍隊内は野郎ばっかじゃったよ?


ま、そういうとこに目くじら立てるワシがおかしいのではある。本編ドラマの進め方自体は外したところも少なく、導入第一話としては良いのではないでしょうか。OPとかで見られるメカのデザインは大概な鬱陶しさで、これを動かすにはそらCG時代の今でないと無理だわなあ。さて…うーん、よく出来てるものの微妙にワタシの好みからは外れた作品ではある。どうしよっかなあ。


天元突破グレンラガン15話。地上編ラスト。OP削ってまでギチギチにぶち込んだ怒濤の展開はちょいとせわしなさすぎたか。一つ々々のエピソードはよく出来てたのだけれどいかんせん経過時間自体があっという間なので、螺旋王さんは大きなこと言った割に案外脆かったねェ、って感じになっちゃってたなあ。うーん、ホンマは次回の「総集片」の回も使った方が良かったのだろうけど…ま、そう上手いことばかりいかぬ事情もありましょうかね。


作画状況は流石にコッテコテの濃厚仕事。特に黒グレンラガンとの対決シーンから以降は「見てるだけで幸せ」に近い大アクションであり、それだけに尺の足りなさ加減が惜しかったなあ。しかし月世界云々はやっぱガイナ的なリベンジマッチの意味もあるのだろうか?