大江戸ロケット/グレンラガン

大江戸ロケット3話。隠していた過去と本人も知らなかった過去、銀さんにはその二つの過去がある。それらの重みに直面せざるを得なくなった現在、銀さんの心は揺れている。その力をいかに使うべきか。その存在はどこに属すべきか。今一度だけ信じてみたいその思いの先は多分、ロケットへ。


昼行灯の二枚目半にしてホンマは切れ者、という山寺宏一お得意のキャラ銀次郎の因縁話で一話である。いやあ、おもしれーなー。このお話の高密度ぶりはどうじゃいな。今回一話だけでこの人には、享楽的錠前屋/元盗賊のアナーキスト/忘れられた血筋の能力者、と三重のレイヤがかかっちゃったんですよ? それでここまでの娯楽アニメとして纏め上げる手綱さばきは大層なものだ。うーむ、原作舞台も見てみたくなるよなあ。


…とまあそういう流れのワキで、鳥居耀蔵のあまりの変貌ぶりに腰抜かしたりする。覆面の下がまさかあんな、現総理を引っ張り伸ばしたようなおっさんとはなあ。色々つながりのある妖奇士に続いてのこれですし、ギャップ狙いやがったな。ま、中身は純正若本キャラではあるんですけどね。


天元突破グレンラガン10話。姫様は世界を知りたい。そして人を理解したい。そのどちて坊やの如き強い志向は、クルー達をしてすっかり同朋と認めさせてしまうのであった。ノーブル的強さを持つ彼女の存在は、さて、シモンさんの心を開くに至るのであろうか…という。


「先生が死ね言うたら死ぬんかー!」みたいな小学生理屈をぶん回してぶつかっていく姫様が妙に面白い。今んとこほぼ完全な「イノセントとしての強者」だけんど、こうなると今後彼女にはどんな役柄が割り振られるのか気になりますな。ま、単なる姫様キャラでも一向に構わんのだけど。


んで、今回はヴィラルさん側も掘り下げられてきましたね。すでにカミナさんは居ないと知ったらどないするやろかい。…とか言いつつ、ドSの根谷美智子さんにぱしんぱしんビンタされつつ報告してるシーンが一番良かったです。そういや大江戸ロケットでも、山寺さんがパクロミさんにぱしぱしやられてたっけ。Mの人ウットリな二連荘。