パンプキン/のだめ/すもも

パンプキン・シザーズ18話。アーク間の息抜き軽コメディ(+ちょっぴりホロリ)、の割にはなかなか上質な画面作りだったな。「お犬様の口越しショット」なんてなアクロバチックな絵面もいいが、病院でのデカチビ二人の会話シーンとか、空間の置き方が落ち着いてて良かった。


てなワケでステッキンがんばる、の回である。前回までの大騒動はやっぱしお咎めなしだったり、軍人同士殴りあって「逃げろ」が成立する世界だったり、相変わらず組織構造は妙ちきりんで不思議。しかしコメディ演出の回なので成立してるな。一課野郎のどうしようもない無能ぶりとかも「まあギャグ話だし」と思えますしね。「ステッキンさんの歌」を主題にして話を転がすやり方も面白かった。


でも、折角だから「三課のみんな」にチョーさんも入れてあげて欲しかったなあ。


EDは今回だけの特別編なの? 今迄でさえ話のシリアスっぽさから浮いてたのに、あの歌にあの絵…いや、楽しそーでニヤけてくるエエ歌ですけどね。野郎三人のコーラスがマヌケでいいなあ。しかし関西弁か…。ステッキンじゃなくて植田佳奈が歌ってるってテイなのかしらん。


のだめカンタービレ4話。まーた同じ導入描写で変人登場。てことでシュトレーゼマンa.k.a.牛乳牛がその姿を現すの巻、である。とにかくこのシュトさんのキャラ設定が見事に酷い。裏表なくエエ加減で最低で助平でいいとこなしで、ああなんて魅力的なのかしら。これを小川真司が演るのですよ? いいキャスティングセンスだなあ。あんな楽しそうに「むちゅー」とかやってる真司さん、初めて見たよ。


シュトさんは言わば、主人公の前に立ちふさがる障害としての機能を持つキャラである。んだけど、その行動原理やら妨害理由やらが実にくっだらねーのすよな。玩具とオンナのせいで逆恨みしてるのでとばっちりで千秋くんは嫌いデース。うーん、こういう「無駄な重厚さを徹底して避ける」というスタンスこそ、ワタシでも抵抗なく見られる要因なのかもしれないな。


そして相変わらず小型犬みたいな付きまといっぷりののだめさんがかわいい。あと「シュトさんとちゅー」の時の振り返りマジ顔が良かったな。あのデザインにして破綻なく立体的な絵になってた。…CGじゃなかったです。多分。


すもももももも16話。倦怠期を乗り越えろ! の巻…って、最初っからずーっと倦怠状態じゃなかったっけ? ってのはすももさんには通じないだろうなあ。TVでの聞きかじり知識でバカをやるという、なんかコロコロギャグマンガのテンプレートみたいな話だった。堂々としたもんやな。


要所々々で挿入される、すももさんの成功妄想が実に薄っぺらかつ即物的でおかしい。全般的にバカで楽しかったんだけど、なんかネコのエピソードだけちょっと目立ってたな。いや、浮いてたんじゃなくて、これは次回への伏線なのかしら? とかいう目立たせ方みたいな。名前も白虎だし。ちがうの?


今回は特にすももさんのギャグ絵柄が横溢してて楽しかった。泣いてるシーンとか、もうラクガキに近いぞ。この時の鹿野優以の「えぐえぐ」な泣き演技も良かったです。