エビフライのパチモン

ブラックタイガーなんてな松零っぽい名前の生物が安かった。エビみたいな贅沢なもん滅多に喰えぬので買う。が、調理経験値が無いワタシのことだ、どうやって喰ったもんかなと迷う。エビチリにでもしようか、と思ってレトルトの素も買って帰った。


んで、うちに着くまでにふと、ヘンなエビフライにしてみようかと思った。というのが、ピーバタ消費のアテにしようと買った小麦胚芽クラッカーが多少余ってたのを思いだしたのですよね。あれを砕いて衣にして揚げたらちょいと乙なものではなかろうか。どうだろうか。ダメだろうか。あァん?


帰宅してクラッカーを探す。おおあった。小分けの袋に入ってるので、袋のままボゴォバギィと叩いて粉砕する。エビは殻を剥いて…ええと、背腸を取るんだっけ? 背中を割いてそれらしい器官を取るのか? こうか? まいいや、どうせワシが喰うんだし。下味付けて粉振って、ちょと置いておこう。


…もういいかな。エビに溶き卵をからめてクラッカーの衣をつけ、揚げます揚げます。…おお? なんかそれらしい色と形になりましたよ? ついでに人参やじゃが芋を素揚げして塩胡椒し、一緒に皿に盛ろう。エビにはタルタル…が無いので、マヨネーズに刻んだ晒し玉葱混ぜたのをかけて出来上がりとする。


はい頂きます。…うむ、カリカリサクサクして旨い。しかして中のエビはプリプリ、歯ごたえあってよろし。エビにある程度のカサがあったからかな。根菜フライも旨い。人参って甘いよね。反省点を挙げれば、衣がちょっと少なくて地が見えてたことか。それと味をもう少々濃い目にしたら、ビールのアテにもなりそう。うむ、また別のタネでもやってみよ。


…エビチリの素は、またそのうち使うことにしよう。