ラグーン/パンプキン/すもも

ブラック・ラグーン17話。偽札お嬢さんを逃がし屋のレヴィたちである。ヨコシマーァな企みでウッシッシの作戦であるが、全くもって当然ながら、事態は坂道を転がり落ちるが如く悪化の一途。絶体絶命の状況下、さてロックはどう動く? 考え中、考え中。


猟奇双子シリーズと似たような道具立てなんだけど、ゲストキャラが違うとここまで陽性になるものか。生死を賭けたギリギリの応酬が、実に軽いタッチで描かれててとてもバカ。狭い舞台を縦横に使い、火薬も暴力もてんこ盛り。うーん。ドリフやなドリフ。トビー門口ですな。冒頭の屋根無し俯瞰の説明シーンもそれっぽいや。


色気の無いぱんつをやたらと見せつつ逃げ回る偽札女、めげないキャラクタで面白い…というか、こういう風に元気に絶望してくれないと話が陰惨になるからなあ。


パンプキン・シザーズ5話。えーと、戦車がからまない話は初めてかな? ということで、怪我入院の伍長殿は現代医学が及びもつかないデカチンコノフスキーでありましたヨ、という話。


「リストラ自殺を図る西村知道の人を救う」というメインプロットが、伍長の疑惑を巡る部員の苦悩と絡んでくるシカケ。人としての価値をどう捕らえるのか。それは自分一人で決められるものではなく、他者との関係によって決まってくる。昨日今日知り合った関係でも、伍長にとってはかけがえの無いものである…という、ね。


緊張感のある屋上シーン、キャラの心情に寄り添って頻繁に変わる光源が雰囲気を後押していた。地味な効果なんだけど、こういうのも物理的なセルアニメじゃかなり難しい処理だよなあ。…演技プラン自体はちとわざとらしいんだけどね。


伍長はでかちんこで看護婦と戦い、オレルドはやりちんこで情報を集める。今回はちんこ話という側面もありましたな。どうでもいいがオレルドさん、図書館で騒ぐネタは感心せんな! 嫌いやねんワシ。メントスCMとか。あーあと、「弁明を言え」つっときながら「言い訳無用!」って怒る少尉殿はムチャクチャで良かったなあ。


すもももももも4話。あー、2話連続見逃してひっさびさに視聴できました。普通ここまで縁が無くなったら見なくなるんだけど、そないストーリーワイズな作品じゃないだろうし、1話のしょーもなさがいたく印象的でしてなー。


うわー、相変わらずのバカエロ寸止めアニメ。見てるうちにどんどん脳のしわが無くなっていくのが実感できる。素晴らしいなあ。手前勝手なストーリー展開、おざなりな人物描写、頭の悪い台詞回し。その全てのユルさが目的をもって作られている。前半の睡眠学習ネタがちゃんと後半の伏線になるという構成が意外なくらいだ。


てことで、なるべく今後も見てゆきたい所存であります。何点か言わずもがなのツッコミ。 ・風呂屋でヤクザ娘が妄想してるシーン、急に画面が泡だらけになったので湯船で盛大な屁ェこいたのかと思った。 ・弱冠十五歳、ってのは誤用でっせ。二十歳やないとな!(←石頭) ・睡眠学習はねー、あれ効果ないですよ? 昔実験したんですよ。寝てる先輩の耳元で「毛沢東語録」と「中原中也詩集・汚れちまつた悲しみに」を延々朗読してみたんですよ。そしてたたき起こして「何か覚えてますか?」て訊いたら、「起こすなボケ」ちうてえらい怒鳴られたですよ。あれは効果ありまへん。ええ。