一炊の妄想

●昔はよく「豚肉はよく加熱しないと寄生虫がいるので危ない」と言われたものだ。最近は生育の時に気を使っているのか、タタキみたいな調理法で供されることも多くなってきたようですがね。


で、だ。昔からぼんやりと思ってたことはですね、「なら火ィ通したら寄生虫ってのは喰えるのかなあ」ってことでやんすのさ。まァたんぱく質の塊であるのは間違いなかろうし、組成的にはそんなに宿主自体と変わらないだろうけどさ。でも、なんかちょっと、ねえ?


唐沢俊一の著作だっけ、「アニサキスの対処法として有効なのはよく噛んで食べること」ってなトリビアがありましたな。アレは体節構造の生物じゃないので、咀嚼によってちょん切られると死んじゃうとか何とか。…はあ、喰うぶんには喰えるのだなあ。


ほなアレだ、世の中はかくも広大であるが故にだな、どっかに寄生虫料理なんてのもあるのだろうか。まその、寄生「虫」というとなんか線形動物だけみたいな気がしまして、これメインの料理ってのはちょっと想像しにくい(ちうかあんまし想像したくない)けど、寄生生活をしている生物全般となればひょっとしてありうるかもしれない。ホンマモンっぽいのは無論、線形動物料理でしょうけどね。あんのかなそんなもん。


●などと益体もないことを考えてるうちに茹で豚が出来た。ごまだれで喰いましょう。寄生虫が居たにしても多分、茹であがっていると思います。喰えますね!