ラグーン/ケロロ

ブラック・ラグーン11話。中国マフィアの人に頼まれて剣呑な文書をお使いする話。Aパートのアクション、ジョン・ウー再現度がアホほど高かった。グラサン白マフラー二挺拳銃のスタイリッシュヤクザさんだぜよ。プロっぽい人々を、レヴィと一緒にぽんすかぶっ殺してゆく様はなかなか爽快。バカだなー。


んで、さしあたっての敵は赤軍くずれみたいな中年オヤジ。ビール腹と無精ヒゲと人を食った飄々さが百戦錬磨感を出してますな。佐々木勝彦さん、って方はよく存じ上げないが、すごくナチュラルな演技でかっちょよろしい。…検索したら基本的には俳優畑の人なのかな? 千秋実の息子さんかあ。


全編通してタバコの演技が細やかでした。マフィアさんがクルリとタバコの咥え位置を直したり、空港での会話がライターからだったり。おけつまるだしのレヴィを起こしに来たロックが、まず最初にすることがレヴィにタバコ咥えさせてやること、ってのもなんかエエなあ。


ケロロ軍曹。前半は侵略期限話を、初めてちゃんと…ちゃんと…やったのかな。とにかくまあ、カウンターは妙に人懐こくて強力な人だということが判った。ここに及んでやっと、あのグローバーもどきな形が生かされましたね。こいつ、動くぞ? ってこった。


多分このキャラ付けが期限話に生かされてくるんだろう。こんなバタバタとやらずに、ちゃんと周到に計画して伏線張ればいいのにとは思うが、でもこの時間帯のキッズアニメとしてはこれの方が正しいか。半年前のことなんか覚えててもらえないかもしれんしな。


後半は台風のフー子みたいな話。でもギロロメイン。珍しくケロロとの結びつきを重視したシナリオで、この赤ダルマらしい「ストイックな甘さ」が堪能できましたな。「台風のことを伝えてはならない」と感づく冬樹と、その態度に感づくケロロ、というヘンな腹の探り合いが面白かった。