ケロロ/ラグーン

ケロロ軍曹。前半は定番の七夕話、だけど、ギロロvs桃華のガチ対決というのはなかなか珍しい取り合わせでしたな。確かに、思い人相手に空回りキャラとしては立ち位置は似ている二人かもしれない。牽牛織女の物語を評して「恋愛だけじゃなく、人は楽しい事があると怠けたくなるものだ」という冬樹君の達観加減がこの子らしいなあ。若年寄キャラ。


後半はラジオネタ。モア殿の「折角作った音頭だから、毎年使わないと勿体無い」というぶっちゃ毛も良かったが、何よりギロロいじりがすさまじくてとても良し。…ギロロいじりと言うよりは、中田譲治いじりだな。収録現場はさぞかし壮観だったことだろうて。


ED変更。秋山から小室へ。歌うは麒麟。…アレか、これって芸人タイアップアニメなのか?


●新番組・BLACK LAGOON。丁度首都圏では終わった頃なのかな? というタイミングで放映開始。マンガ原作らしいが詳細は知らず。


日本のヘボサラリーマンが海外で無法者たちのゴタゴタに巻き込まれて死にそうになる話。お仲間はスピットファイアにしてトリガーハッピーな凶暴娘、なんとか話の判りそうなゴツ男リーダー、イージーゴーイングなテック兄さん。相手は血に餓えた戦争屋、冷血冷徹な巨大企業、黒社会を牛耳る艶やか女傑。…要するにまあ、B級アクション洋画劇場である。


小火器やタバコから戦闘ヘリに至るまで、プロップの凝り方も一方ならない…んだろうな。よく判らんが、それっぽいので良し。声も主に洋画吹替え系の人材を登用。…ま、凶暴ヒロイン役の豊口めぐみだけはちょいと辛いな。頑張ってんだけど、ややもすると「演技してワルぶってる声優さん」に聞こえる時がある。ビッチな悪口が馴染んでない感じ。


「B級アクション映画的アニメ」つながりだとこないだのコヨーテがあったが、うーん、それと比べてちょいとぎこちない感じがあるかなあ。要するに「まんま過ぎる」んである。アニメでやられると雰囲気がうそ臭い。多分、原作マンガは相応の雰囲気や味わいがあるんだろうけど、忠実にアニメ化することで、読者が脳内補完してきたであろう「違和感」が目立っちゃったのかもしれない。


ま、この辺の不満はワタシのイチャモンに近いね。とりあえずこの第1話は、実に楽しく上出来なアクションでした。…平凡なサラリーマンの割りにヤケに自己主張の激しいロックさんは「大丈夫か」と思ったが、なりゃこその主役なんでしょうな。