XXXHOLIC

XXXHOLIC・8話。その物は何でも望みをかなえるが、その代償も一方ならず…。というまあ、類型化と単純化の激しい話で、それ故にホラー的な純度は高かったと言える。


けどねー、「猿の手」をそのまんま出すのは芸が無さ過ぎると思うし、それを手に入れたお姉さんが「やったー猿の手だ! なあに私だけには累は及びませんよ」「買えなかった皿を願ったら目の前に落ちてきた! ラッキー無条件でネコババね!」という性格造型なのもちと酷いなあとは思った。


侑子さんは「決して開けるな」と言い置いて猿の手の筒を譲る。こんなん本人の性格がどうこうはほぼ関係なく「開けてしまう」の一手だよな、侑子さんの喪黒的性向が本領発揮やな…と思ったら、実際に開けたのは全くの部外者たるヒマワリさんだった。何でやねん…というか、今回は「個人はどうやっても運命には勝てない」の回ですね。


あと、「無から有は生まれない」と意味深な警句を述べておいて、雨が降った代償として学校のプールが空っぽに! という展開に割とコケる。生まれとる生まれとる! どんな巨大容積のプールやねんて!