桜蘭/カペタ/ハルヒ

桜蘭高校ホスト部、ええと8話? どうやら関西地区では先週二階建てであって1話見逃したらしい。そしておもろかったらしい。無念。


さて、今回は海水浴でゴーの話。懸案の水着姿は現実にはナシの方向で、専ら環先輩の恒例妄想シーンで補完される。…どうやら毎度のギミックみたいですな、ハルヒの女装は(女装違うって)。


そして何故かハルヒの弱点探しになり、与太者との立ち回りになり、キョーヤ先輩との接近遭遇となり、雷怖しで環さんとなんかエエムードになり、ソフトSMでシメて終わり。こんだけフラフラしてかつとっちらからない、ってのは大したもんだ。いや、おもろかったっす。


ハルヒ(と環)の心情の変遷をカニを喰うことで描写、という、しょーもない道具で結構な技巧を駆使する手法なんざ、もう余裕さえ感じるやね。


キョーヤさんはハルヒ襲撃未遂とか、謎のスジよりのハルヒ女装写真(もう突っ込まない)とか、ハルヒがらみでのフラグが立ちつつある様子。エエ感じの逆ハーレムモノになってきておりますな。吉住マネージャは大喜びでしょうか、こういうの。今回出てないけど。


カペタ35話。もなみさんによるスター誕生物語。しかし何故かちちでか母さんの手の上で踊ってしまうのであった。ついでにライバル君との妙なシナリオも進行してしまうのであった。あと、カペタ退院(付け足しかい)。


レースの資金稼ぎという大義名分の元、アイドルオーディションにて「カネのためだ」と言い放つもなみさん。それは当然、周囲の反感を買うのだが…。ここで「まあ! 私のトゥシューズに画鋲が!」とかのイジメ話に移行せず、周囲の娘らみんな「なにくそ、アチシだって負けないわよ!」てな流れになるのはこの作品らしいですな。サバサバしてんのな。


とまあ、話は面白かったんだけど、ダンスシーンの作画はちょいと寂しかったか。流石にカートみたいにCGで臨場感たっぷり、ってワケにもいかんですしな。


涼宮ハルヒの憂鬱9話。「無い日」の話。とにかく話のスジらしいスジも無く、ダダ高校生のダダな午後をダダに見せる。…んですが、見る分にはダダに見せてくれないんだよな。どうも構えて見てしまう。


随所に仕込まれたネタやシカケの多さがその理由で、それによってディテイルの「これは重要な要素」とか「これは瑣末な要素」というバイアスがほぼ無くなっているワケだすな。おかげでボケっと見るにはあまりにも手触りの悪い作品で、まあ、作る方も大変でしょうな。


動きも無く長門さんが本を読んでるだけ、で数分間フィックスの絵を見せるってのが今回の見所ですかね。背景音でかすかに演劇部らしき声がバカやってるのが芸コマではあるが、「ダラダラ文科系日常」と「長門というキャラ」の説明の双方を満たしたシーンではあった。


…うーん、しかし話順のシャッフルは今んとこ弊害しかないような気がするなあ。今回も、積み重ねがよく判んないのでハルヒのデレも長門さんの気遣いも「へえ、そうなんや」としか…。