ハルヒ/獣王星/ARIA

涼宮ハルヒの憂鬱7話。たまたま描いたマークがたまたま異形を召喚する記号だったよ、という、ヘッポコファンタジーそのままの導入。偶然やご都合主義が平気でまかり通る…ハルヒ様がそう望むなら…世界だからな、別にもうその辺はどうでもいいんでしょうな。


どうあっても不幸にならざるを得ないパソコン部部長さん。ランニングギャグ…にしては悲惨度が少々高いな。その後の巨大カマドウマとの戦い、このアニメにして初めての本格超常バトルシーンでしたね。今まではマジだかフェイクだか判んなかったからなあ。ホームラン量産魔法くらいか?


…うーん、前にも「袖口パンパンの手品師」って言ったけど。この作品の物語的な「アリ」の範囲が(一見の視聴者には)ひどく曖昧なので、「派手な絵だなあ」とか「バカなお約束だなあ」というメタな感想以外は出てきにくい。キョンさんのひねくれナレーション芸で持ってるような所はあるな。


あ、「液体ヘリウムのような視線」ってのは気になるね。超流動でも起こしますか。そらヘリウムIIか。


獣王星5話。前回トップのキャラの薄さについて言ったけど、今回サードの人がわざわざ「まさしく悪役だな」って言ってくれたので公認事象となりました。てェか「チャンスはあの死角に誘い込む事だけだ」つって誰が見ても怪しいアルコーヴを示すシーンで少し笑ってしまった。どんなコロシアムやねん。


さて。サードの陰謀は結局主人公サポート的なものであった、という。この人のイカサマで何とかトップに勝つトールさんだが、「唯一のチャンス」ってな切迫感はなんか薄かったよ。トールさんは普通に相手をつっ転ばしてたし。あと、昏睡状態のトールさんが脈止まった→馬乗りになって往復ビンタ、ってのもどうかと思うが、それで脈が復帰したからってホッとした、ってのも短絡に過ぎないか? 依然として危篤状態ですよ?


どうも道具立てや話運びの独自性が少なくて、本当の「お約束」の域…まあ、ゲームのお使いイヴェント…を出てない感覚がある。そういう細かい所を気にしないジャンルの作品、ってことなのでしょうか。剣戟シーンは、トールのすばしこいようでどこかナヨっとした動きがなかなか良かったです。


ARIA・6話。初っ端しばらく無音だったので放送事故かと思った。いやー、音響的空間恐怖症に毒されてますなワタシも。


アリスちゃんとアテナさんの生真面目娘/要介護者コンビのお話。社内において孤立気味なアリスさん。この作品も「イノセント最強主義」ですから、当然ボケボケアテナさんこそが真実を語るのである。ラストの「おはようございます!」という声、ちょっとムリしてる感じの、決意を秘めた広橋涼のアリス声が良かった。


まぁ社長アリア社長のもちもちぽんぽんをめぐる攻防。自力でベッドを登るまぁくんの姿に、定番くすぐり以上の意味と今回の主題自体を絡めてきたのは面白かったです。ま、アリア社長にとっては単に災難なだけでしょうけどさ。