侍/Blood+

SAMURAI7・18話。カンベエは都を探している…って、どこにあるかわかんねえような存在だったのか! そ、それは意外…。とりあえず式守人に身柄を委ねて都に連れて行かれ、リキチの女御殿を取り戻さんとするが…。


おや、今回もエエ動きにおもろい絵ですな。御前試合(御前違うけど)の動きとか商売人とか。実はちょっと前まで7話以来もう無いかもなと思ってたので、こういうテイストの絵がちゃんとあるのは嬉しい。


子安の商人息子はなかなかの「役者やのォ〜〜」である。まあやってることは財前に出てきた建設屋の息子の猿芝居なんだけど、流石に演出の質がちゃいまんな。底の知れないヤらしさ、黒さが感じられます。…で、メランジ漬けみたいな御天主様も子安声だけど、何だ、生き別れの双子なのか?


キララの意中の人とは…うーん、ボカしてるってことは多分、カツシロウじゃなくてカンベエなんだろうなーあ。


Blood+49話。アバン、アルジャーノのヘタレ属性が久々に炸裂しててよござんした。思えばこの兄さんは、全話通じてキッチリと生き残ってきたのだなあ。最後、どう花を持たせてもらえるかな?


さて、最終決戦かな。ネイサンの見守る中、姫さま同士と騎士同士の戦いは始まる。シュバリエ側は、アンシェル最終形態が初お目見え。…ここでハジの方も、あんな感じの醜い姿になって欲しかったってのが正直なところ。まあそこまでの倒錯描写はメインの層に受けが悪いか。


一方のサヤ対ディーヴァ。お互い冷たい表情のままの剣戟はちょっと新鮮かも。んで、友情があったからとか悲しみを知ったからとか、あえてそういう少年マンガ的な理由付けをせずにサヤは勝つ。…いや、実はある。勝つ理由じゃなくて負ける理由が。それは、ディーヴァが母となったから、である。


アンシェルが戦闘前に言った「利用価値」という言葉。自らの存在を次代に残す作業を終えたディーヴァは、すでにその「価値」を失っていた。ネイサンもまた同じ。価値はレゾンデートルと言い換えても良いかもしれない。そういう意味において、この戦いにおいて死ねず、死を希求するサヤは…自分の存在を外部に残したかったのかもしれない。サヤにとって本来、生は孤独と同義なのである。しかしこの覚醒サイクルにおいて、彼女は孤独ではないと感じた。ならばそれを完遂するためには、死をもって成さねばならない。ハジもそれを知っていたからこそ彼女に付き従い、そして死について同意したのであろう。


…とまあ下らぬ妄想はアッチへ置いといて、実に悲壮で真面目なシーンのはずなのに「この子たちを殺して、私も死ぬ!」と叫ぶサヤに笑っちゃったのはワタシです。じゃってさー、台詞だけ聞いたら貧乏家族の無理心中なんだもんさー。