ノエイン20話

ノエイン20話。なんかいつにも増して絵柄がコロコロ変わる回だったなあ。いや、見ごたえあっていいんですけどね?


さて。舞台はこの世界→ラクリマ→シャングリラと忙しく移り変わる。しかし一貫して描かれるのは「存在の理由」…レゾンデートル、ですな。この場合は量子的存在理由ですけどね。


「観測する事によって確定される波動関数」というネタを、ちゃんと物語的なエンタテインメントに作り上げてるのは立派だなあ。ちょいと感心。ラストのユウ現出と抱擁のシーンもそうだが、クイナ(哀れ)の「必要とされない者は消えゆくのみ」という言葉も上手く絡んでるし。


ラクリマ世界は量子的な不確定が巨視レベルまで拡大した世界らしい。それを確定させるために、量子コンピュータにデータをストレージしている…コンピュータが観測者、ってことかな? む、ちょっと乙なSF設定ですな! 


その他色々感想。 ・アトリ兄さんは…うむ、戻ったというよりは、狂気と安寧が止揚した状態みたい。不安定でいいなあ。 ・ミホ、じゃないリリ? のパチコンパチコンした動きが気持ちよかった。楽しげである。 ・シャングリラ物体の中身。機械構造というよりは、ナポリの洗濯物干し場やな。