ジョーカーゲーム

ジョーカー・ゲーム・7話。こないだが特急内殺人なら今回は豪華客船殺人事件。やっぱ30分枠でスパンとオチ付けるなら舞台劇っぽい閉鎖空間が似合いの場所ではありますねえ。てことで今回は、結城さんとこのエージェントが英国諜報部のゴタゴタ内紛にイッチョカミしてしまったついでに、二重スパイの候補者を手に入れるまでのお話。まァ上記の通り短い枠内、「序盤に出てきたなんてこと無い事象」なんてのはチェーホフの銃を引き合いに出すまでもなくそらまあ怪しいわよね、って話だ。

今回の犠牲者は「教授」というコードネームのおっさん。エニグマをコードブレイクするためにいろいろ犠牲にしちゃったので恨まれたのが運のつきというところだが、そんなん含めて諜報活動だしねえ…と思ったら正体バレた後に助けが来たらすっげえ悪人笑いしてたので割とどうでもいいかもしれん。こういうキャラ造形の割り切りも、尺の短いコンテンツには有効ではありますけどね。…森川VS田中、というエエ声対決という観点からすると、なかなか濃い目の味付けでよろしおました。田中秀幸の悪い人声ってツヤがあるよなあ。

世界の魔物たち

●ネットの伝説の生物の一覧という項目を見てて「ズメウ」というものを知る。ルーマニア民話に登場する怪物であり、蛇や竜や竜人、場合によっては幽霊のようなものでもあったりするらしい(詳しくは検索してちょうだい)。ここで思い出したのが楳図かずおまことちゃん、この中に「ズメウ・カズ」なるキャラが登場する。正確にはキャラっつーより作者の分身ですけどね。名前見りゃ当然ながら本名のもじりでありこのズメウとの関わりは偶然だろうけど、しかしその名前が蛇の魔物と同じってのが平仄の合ったことじゃありませんかいさ。…まあ何だ、先生のことだし、ルーマニアのズメウをちゃんと知ってた可能性もありますか。それくらいの知識はあっておかしくないかもしれんし。

●あと「カーバンクル」については「もともと何の生物か記述がない」とあって、世間的にはどういう姿が多いのかなとcarbuncleで画像検索したらちょいグロになったのでその手のがニガテな人にはオススメしません。カーバンクルで柘榴石という意味が本義なのは知ってたけど、そうか…皮下の膿瘍も意味するのね…。やっぱ赤っぽいからかしら。