リベンジャー

●REVENGER・最終話。最終決戦、前半たっぷり使って各利便事屋同士のアクションとバトルを見せる展開。繰馬様と遍路の貞の剣戟は充分な見どころで、各人のポリシーのギャップも含めて良い対照になってたですね。残りのトンファーの捨さん、呪いのデーボ系かと思ったら物語の幕引き役か。もうホンマどうしょうもない理不尽さで退場する主人公…ってのも良いアンチクライマックス。ていうか最後まで生き残ってザショウマストゴーオンするのが大塚明夫一派とは思わなかった。これ、矛盾と齟齬を抱えたまま基本構造は残ってるし、2期も3期もイケそうだな。

総評。虚淵キャラで描かれる必殺仕事人というフォーマット。とにかく各キャラの尖った立ち加減がよろしくて、その辺の相互作用とか見てるだけでもなかなか飽きさせない。んだけどこの30分という枠が問題だよな。鬼平アニメの時にも思ったが、基本の1話完結時代劇をやろうとするとどうしてもエキスというかダイジェストになりがちなのが辛い。個人的にアニメのフィラーエピソードが好きで本筋に入ると飽きがちなんだが、この作品だとちょっと違う感想…というか、後半の数話かけた本筋こそが「シリーズのいちエピソード」っぽい手ごたえに感じられた。ゲストキャラの繰馬様の物語、って感じでね。

ともあれ、地味ではあったが割と好きな作品でしたよ。上でも書いたけど作品の枠は残ってて、ニオさんの心の影とか徹破先生の過去とか惣二兄ちゃんのスットコ賭場めぐり話とか、いろいろやれる要素もある。できればまた見てみたいけども…どうかなあ。時代劇専門チャンネル辺りで人気になったりしないかねえ。