アキバ冥途戦争/うる星やつら

●アキバ冥途戦争・2話。メイドカジノ地獄変。店を担保に調達した借金をカジノで利殖しようとして当然ながら大失敗する話。なんかデキるキャラみたいにカッコつけといてフツーに負けるゆめちさんがなかなかいいキャラしてんだけど、それもこれも店長のクズさ、それも実に意識ひっくーいクズさには負けるなあ。さんざっぱらイカサマで負けといて最後には暴力で解決、物事はちっとも解決していない…という全体的などうしようもなさがいい。底辺だなあ。

今回ゲストの闇金兼カジノオーナーの人、丁寧で低姿勢な斧アツシというのがとても怖いと思います。あと冒頭、前回の銃創をテメエで縫合してる嵐子さんのシーンはあれ、ランボーのオマージュかね。

●新番組・うる星やつら。どういうアプローチでやるんだろうなと思ったら、半世紀足らず前の様相を半ばファンタジィ世界のように見なしてコメディを構築するという感じ。プルタブが取れる缶コーヒー、黒電話、ブラウン管テレビが普通に在るっちうそんな異世界っすな。今回はセッティングと状況紹介を兼ねたとっかかり話だが、やたらとテンポが良くてタメもくそもないポップさは狙ったもんだろうけど上滑りして…ううん…これはアリやなあ。なんでもかんでも軽ーいテイストは、この世界観によく合ってるかもしれない。

キャスティングと声優演技はもうガッチガチのアニメ演技偏重ぶりで、ここまでソリッドにやられると安定感が半端ない。神谷浩史上坂すみれの両者ともに、前作の演技を引っ張りつつもうまいことアップデートを講じてて感心する。あとあたるのご両親、古川登志夫の衰えなさ加減もいいけど戸田恵子がすっげえ「お母さん」声なのが割と印象的だったよ。これで頑張ればまだアンパンの人とか猫の目の人とかやれるんだろうなあ。

分割2クールずつの全4クールという長丁場作品とのことで。多分感想は全部はやらないと思うけど、フツーに楽しみに視聴しよう。