中華的塩卵

●塩卵を買う。鹹蛋(しえんたん)ってヤツ。アヒルの卵を長期間塩水に漬けたものを茹でた塩辛いゆで卵である。ネットで塩卵と挽肉の炒め物というレシピが旨そうだったので興味を持ったという、毎度の食べ物ミーハー行動によるもの。それにしたってコアな中華食材の鹹蛋なるものはそうそう売ってないしな、と思ったら自転車で行ける程度のところに業務スーパーがあり、かつそこで販売しているとネットに教示されたのでそのようにした結果である。

レシピはそのままネット上のもの。挽肉炒めて塩胡椒ニンニク、それにオイスターソースとナンプラーで調味して塩卵を崩したのを加える。塩味はほぼこの卵で充分らしい。個人的な好みで具には長ネギを多めに刻んで加え、飯の上に刻んだ七味もやしを乗せたさらにその上にかけて喰う。結果としてすごく旨い…旨いんだが、これは挽肉オイスターナンプラーの旨さなのかもという気がせんでもない。調理前にちょっと塩卵を喰ってみたところ、すげえしょっぱくて旨いけども「ゆで卵のすげえしょっぱいの」という概念からそれほど乖離してないな、という印象でもあった。ピータン的な硫黄っぽい風味もあるにはあるが、でも基本はゆで卵のすげえしょっぱいの。まあそれを刻んで挽肉に混ぜて炒めたらそら旨いだろうと判りますけどね。最悪、塩味を濃いめにしてゆで卵でやっても似た感じになるんじゃないかな、とそう思ったり。

しかしこれがホンマ、旨いのよね。挽肉としょっぱいゆで卵をナンプラーオイスターソース味で炒めたというそれだけの物が。塩卵はまだあと三つあるのでその他の目的でも使いたいが、しかしこのレシピのソリッドな安定感はかなり魅力的。検索するとゴーヤ―と合わせても旨いらしいので、気が向いたらそういうのもやってみたいけどもねえ。…塩水で鶏卵漬ければ自分でも作れるらしいが、手間はともかく時間考えたら買ってくる方が無難かな。うん。