ハコヅメ/平家物語/ルパン三世

●ハコヅメ・7話。前半はヤクの売人・情婦の尾行を通じていつもの四人がいつもの状況。藤部長を評しての「この人性格悪くてパワハラ気味だけど人間だったんだ」という言葉がひっどくて良かった。実際多方面に能力が高くて美人だからなあ。なおさらタチ悪いわなあ。いや悪くないけど。後半は源部長の本領発揮、人心掌握術の権化としてのドラマ。ベタっちゃベタなんだけど、細かいディテイルが的確で「なるほどこりゃタラされるわ」って納得感があった。モデルが居たんだろな、実際に。

平家物語・6話。福原行幸、維盛の敗退。我が強く剛腕タイプ、まあまあ「暴君」的なキャラである清盛だが、平家を隆盛させんとすりゃこその独裁者ではある。ただし、その強さは多分に彼一人に帰するところがある。重盛亡き今、その子維盛を大いに立てんとするが大失敗。この辺の、自分の力量不足に焦り続ける維盛の描写はなかなか辛い。平和な時代なら文化方面にいろいろ出来ただろうにねえ。

そして源頼朝登場。流刑の地で苫屋暮らし、焚きつけられて挙兵に至る…ってとこだけど、世のイメージである冷徹なストラテジストっぽさは今のところあまりない。「…本当に?」という口癖といい、人当たりの柔らかさを前面に出してんのは清盛との対比なんだろうかな。こっから何らかの「強さ」の描写を盛ってくるんだろうか。あと杉田智和のキャラづくりがなかなか面白くて、初っ端杉田のおっさんだと気付かなかった。こういう奥行きのある演技も上手いよね。

ルパン三世・17話。ルパンに挑んでくるセキュリティ側の存在がゲスト…なるほど今までもそこそこあったパターンの敵だよね、と思っただその上に度を越したルパンフェチ、という属性を乗っけてきた。あー…うん、この二つ複合ネタはおもろいかも。今まであったんかは俺知らんけど。チラ見せの絵には緑から赤青ピンクジャケのそれぞれ、あと主に70年代ネタの絵が見えてはいたけども、できたら折角だし古今東西ルパン三世ネタを引くほどマニアックに攻めたネタを盛り込んだ方がおもろかったんじゃなかろうか。…ま、それはそれとして、一旦無茶な計画示されて降りた後で三々五々戻ってくるご一統はなかなか萌え々々ではあります。なんかユルい締め方含め、割と気に入っちゃった。こういうキャラ好きだわ俺。