無煙ロースターで肉を焼く

●焼肉用に通販で無煙ロースターを買った。電熱式で4000円弱程度のもの。構造はテフロン加工で電熱器の付いた穴あきプレート・ガワとしての本体・その間に挟まる脂受け皿(ここに水を張る)、というごく簡素なもの。脂が水皿に落ちることで余分な煙が出ないということらしい。事前に検索してこのクラスの商品だと「無煙」ってほどでもないと聞いたので、キッチンのIHコンロの上にロースターを設置、椅子代わりの低い脚立に座り、換気扇回してそこで焼肉をする。肉はツラミ・豚トロ・シマチョウを買ってきた。

結果としては…うん、結構これは焼肉してんぞ。フライパン調理時みたいに肉が自分の脂・水分で溺れて「焼いてんだか煮てんだか判んねェな」ってこともなく、プレートの穴から適度に脂落ちする。「カセットコンロ式のように直火で炙らないから焦げを付けにくいのでは」というのが懸念だったが、これが結構いい感じに焦げ目も付く。流石に炙って落ちた脂からの燻され効果は望めないが、それでもうん、これはちゃんと焼肉だわ。旨いわ。

煙と臭いの抑制具合はまあ、あくまでそこそこなので、我がウサギ小屋リビングで焼く気にはならんかな。でも台所の引き込み能力の弱いシロッコファンでもちゃんと排煙できるくらいには抑制できているので、そこはよろしい。総じてちゃんとした商品だなと思った。

問題は後始末。やっぱり脂だらけの調理事案なので洗うのがめんどくさい。まず電熱プレート、表はテフロンだけど裏が鋳物っぽいナシ地のままなので少々洗いづらく、また電熱部分こそ直接洗えるが接続プラグの部分は水洗い御法度なので付け置き洗いができない。また油受け皿、これがまあ…今回シマチョウという脂だらけの部位使ったのもあるが、ここにコッテリと脂が溜まる。それだけ落ち去ったことによる恩恵は十分判るんですが、片付けとなるとちとめんどいわよねえ。あとやっぱ、脚立は長時間座ってるとケツが疲れる。このためだけに椅子を買う、のもなあ。

てことで、焼肉そのもののデキにはそこそこ満足したけれども、片付け考えるとちょっと気合が必要だな、ってとこでしょうか。たまにおうち焼肉する分にはいいかもしれない。…逆説的に、近所の飲み食べ放題の安焼肉屋・3000円ちょぼちょぼ、ってののありがたみも判ったりしたですよ。後片付け分のアウトソーシングと焼肉特化の状況セッティング料金として、この値段はとてもアリなんだな、と実感しましたね。うん。