サクガン/ルパン三世

●サクガン・6話。お行儀のいいコロニーには落ちこぼれが居る。階層的世界への打撃をいかにせん。最終的にトップへのスキャンダルで戯画的に解決…というテンプレ展開だが、イマイチお話のパワーが弱い。何でしょうね、これはユーリさんというハネッカエリキャラの紹介編ってとこなのかな。「悪と正義があべこべの町なのだな」「そんな簡単なもんじゃねェよ」という父娘の会話はいいんだけどね。…いかんせん、この町に於いてはマジで割と簡単なもんだったのがな。あとユーリさんのロボがわりとかっちょ良かったので、このまま退場はもったいないなと思ったので、準レギュラーっぽくなったのはいいかなと思ったので。にしてもあんましロボットが関わってこないな! これはもったいない。

ルパン三世・4話。冒頭いきなり犬登場の押井脚本回。ヘミングウェイ「殺し屋」をほぼそのまんま構造の根幹に据え、ミステリ風味とお宝(マクガフィン)要素を設え、冷戦期のダレス弟をギミックに足し、その上でボリュームのデカいガンアクションも盛り込む…という。おや? かなり面白いぞ?

てことで、押井のゲスト話として顧客が求める「ルパン三世」としてはかなりベター度合いの高いエンタテイメントじゃなかったですかね。今更「ルパンは居なかった」をやらかすとも思ってなかったし…いやあるいはもっかい押井担当回が来てやらかすかもしれんけども。まいいや。ひょっとしてヘミングウェイ・ペーパーの謎への目くばせでもあるのかしらん。…改めて原典の殺し屋読み返したら、銃と映画のうんちく(と東郷十三やマリアッチとか)以外はほぼベタづけの再現度だった。そういうの好きそうだよねえ。まあ、見る方もだけんど。