サニーボーイ

●サニーボーイ・11話。現実(だか何だか判んない)世界へと帰るナガラとミズホ、それを見送るラジダニと犬と猫の物語。余韻と謎を引きずったままのオープン気味なエンディングとして、ここで終わってもまあいいくらいには、「今回登場するキャラクタ」の決算話としては十分なバルクではあった。実際、次回でそれ以外の要素がどこまで手取り足取り語られるかってェのは怪しいとこだしねえ。ほぼなんでもありに近い能力を持っている彼らだけど、その相手が次元と概念を超越した世界からの脱出となればそれは「いい勝負」となるのだろう。

冒頭でノゾミさんの「死」に対し、丁寧にその儀式を積み重ねる彼らの行動は、実際必要なことだ。それが誰の心にも届かなくとも…ってラジダニが来たけどさ。ラジダニさんの言う二千年の経験、いびつで薄くなって欠落する、ってのは何だか指輪所持者としてのビルボの言葉を思い出したりした。…とまれ、次回最終回だよね? 座して待ちますけどもね。