バック・アロウ

●バック・アロウ・2話。この語り口のパッパカしたテンポと(今後の展開への)呼応というか寓話性は、確かにベースの一つである中国古典逸話へのオマージュを感じるがそれは単なる気のせいかもしれない。とまれ、主人公のバックアロウさんが割と物語の制約を越えて主人公っぽいってことは割とよく確認できた。とにかく、この段階では彼は悩まない。悩む要素が無くてあまりにも行動原理が簡素であり、幸いにして破滅的でもない。てことは、このカントクの作風からして、その特権的な主人公的地位自体を再構築するような展開がある可能性も大いにあるんだけど…まあね、とりあえずは、周囲の世俗要素をパワーで押し切ってくれそうな彼を期待しておこう。先々のことは知らん。あと、陰謀家の杉田さんと直情将軍の置鮎さんが旧知の友ってのは割とウェットな萌えさせポインツだと思った。拗れても最後までブレなくても、その手のお人たちは喜ぶだろなあ。