プリテンダー/魔女の旅々/体操ザムライ

●GREAT PRETENDER・18話。承前、船上での銃殺連鎖んとこで「あー…これはやっぱりみんなシコミなのね」と思ってしまうのはもう、この作品の構造上しかたないとこではある、んだろうな。それに乗ってあげた上で、枝村さんのヤクザ成り上がりストーリィを楽しんでゆくのがいいのかもしれない。そして実は生きていた親父から、やっとという感じでローランの過去が語られる。どことなく枝村さんのそれと似ている筋書であるが、これがまた典型的な「信頼できない語り手」ですからねえ。回想は次回に続くのだが、最終的に語られる内容よりも「何の目的で語られているのか」が重要になりそう。…しかし重ね重ね、エダマメさんは愛されてんね。ある意味で。

●魔女の旅々・7話。2話連続、ベルリンの壁東西ドイツっぽい国とワインによっていがみ合う国。どっちも分断された国家の話…だけど、あんまり深刻な話にはならない。というか割とくだらない。そしてこういうトボけたお話の方がキャラクタ的にヤバい人が出て来がちなのはそれはそれでバランスというか何というか。前半の壁の話、イレイナさんの名前を刻み続けるサヤさんを見て即座に「劣情」と看破するお役人さんは、慧眼なのかサヤさんがそういうオーラを出していたのか。んで後半のワインバトルはふみふみお姉さんを「産地」って言うんじゃありません。「産地偽装」で笑っちゃったけど。あとちょいとトウの立った美人お姉さんに豊口めぐみはいい。この手の美人さんはアニメには意外と少ないのでねえ。

●体操ザムライ・6話。中国との合同合宿がレイちゃんの誕生日にあたってしまう。レイちゃんは「大丈夫」と言うのだが、彼女はずっと大丈夫と言い続けている。…お父んもばあちゃんも、手のかからないこの子に頼りすぎなんである。お父んは性根の良い子供みたいなもんだし、ばちゃんは過干渉を嫌うお人だし。「それまでは平気だったけれど、レオが来て居なくなったら急に寂しくなった」ということで、その部分を顕在化させたレオさんはある意味での功労者だったのかもしれない。…そんな噛み合わなさとその解決、ついでに「やっぱり何でもできちゃうレイちゃん」として、結末の自転車シーンは良いシメ方だったねえ。あと今回はゴーストバスターズ・BTTF・ETと当時近辺の映画ネタが多かった。他にもあったのかな