デカダンス/プリテンダー/富豪刑事

デカダンス・9話。ガドル工場壊滅作戦。事前の計画をなぞりつつ、思わぬ伏兵・身内の裏切り・仲間の奮起・最後の逆転と、お約束要素をてんこ盛りにしたお手本みたいな展開でよろしい。ジョーカーとしてのターキーさん、「俺はこのままでよかったんだ」という小市民ながら心からの叫びがエエ感じに背骨を形作ってていいキャラだな。あとカブラギさんがパイプと別れるシーンのやたらめったら恐ろしい目つきはあれ、万感なる惜別の情だったのね。このおっさん、どうも感情表出がいちいち怖いなあ。

●GREAT PRETENDER・9話。本筋は前回に引き続き産油国兄弟をカタにハメるシーケンスの話だが、いくつかの事情によってストレートには進まない。まずはレイヤ一番下のサム本人が物語上は騙されキャラってことの件。しかし今んとこいい感じに騙され状態ながら多分一回二回は逆転コースはあるだろうなという雰囲気。そしてルイス陣営の雌伏的なあれこれ、今んとこいかにも後になったら逆転ポジションってのがどうにもね。それに付随するアビーの戦災孤児という立ち位置だけど…ううん、年代も相まってすごくリアリティのある肌触りな要素だけに、これは枝村のようにコメディで終わらせてほしくないな、って感情が今んとこあったりする。いやあ、最後の最後までどういう態度とったもんか判らんにしても、それでもね。

富豪刑事・8話。神戸家の過去が現在に襲い掛かる話。自身と武井さんを餌として「釣れた」人物は、鈴江さんと長さんの双方ともが見知った人物だと。声は過去回想の神戸茂丸、宮本充だったけどそれはレコーダでもなんでも使えるからなあ。それでも実は生きていた茂丸ってのがまず候補、あるいはその妻の小百合…となるだろうが、どうだろうね。あとは武井刑事のかつての上司とかか? ラストのショッキング展開はまあ多分、敵を欺くための偽装だろうけどねえ。…てことでご両親は宮本充能登麻美子。なかなかの押し出しと貫禄のキャスティングで豪華感がありました。