BNA/波よ聞いてくれ

●BNA・4話。冷酷非道のギャング、その無邪気な娘とお友達になっちゃって、かつその娘が人間世界に憧れてんので海を渡って人のパーティに赴く…という、初っ端見てるだけで「ああ、ああ、これ絶対手酷く裏切られて現実を知っちゃう流れだ」と思ってしまうような、そんな話。そうして最大出力で防御して見たので私は大丈夫でした。…人間世界のキラキラは一面にしか過ぎない。しかし一面として存在することは全く間違いはない。思いのほか、ヤクザ娘さんの心は円熟していたってことですなあ。あとあの多田野曜平声のギャングお父ん、絶対キングピンがモデルだよね。娘がイルカってことはおっさん、ベルーガか何かかしら。

波よ聞いてくれ・5話。ミナレさんのホンバンデビュー、事前の事情積み重ねによるよく判んない心理状態とマトーさんのオーソン・ウェルズ的ゲリラシチュエーションセッティングにより、一種の不意打ちみたいな形で成立してしまう。…物語上の描写にとどまらない、マジで聞かせるラジオ芸としての演技は拍手ものだろうねえ。うん、ミナレさんというキャラとしても杉山里穂さんという演技者としても、評価としては「すげえや」ってとこに落ち着く。まあミナレさんには「ちょっとおかしいわこの女」ってのが付与されるけど。…こんなんでも、世間的にはちょいちょい程度のリアクションなのがなんかリアルでシビアだなあ。