ドロヘドロ/イド/映像研

ドロヘドロ・8話。カイマンさんの魔法使世界再訪。まずはバイト探しからという結構長期作戦なのね。そして今回のシチュエーションである「ブルーナイト」っちうお祭りも相変わらずウィアードな魅力がたまらん。まずは一張羅を誂えるところから、というノリも「そういうもんなのか…」と納得するしかないワケで。とりあえず魔法使たちはパートナーが居るのが普通ってのは判った。これもそういうもんなんだろうな。あと、ゴキブリのジョンソンくんはカスカベ博士と暮らしている。…うん、お似合いだよ。多分。

●イド:インヴェイデッド・10話。今回はとにもかくにも、この世界が現実ではなくイドの中のイドであることを認識した鳴瓢の…ツダケンの演技に尽きる。いやそこに至るまでの丹念な描写の積み重ね、演出あったればこそのインパクトではあるんだけどさ。視聴側もここが偽の世界であることは判ってるのに、それを何となく忘れる、いや忘れたふりをしちゃうほどに話の進め方に抵抗感が無い。そして横合いから殴りかかるような、「機」の起こりを押さえるような絶妙なタイミングでの本堂町さんによる現実への引き戻し。そっからあとはもう…ねえ。過去の記憶のモンタージュと劇伴が素晴らしい。ヨメはんに「今どこに居るの」と言わせる、その残酷さよ。

穴井戸さんが全て判った上で動いていたこと、イドの崩壊(ドグマ落ち?)とともに現れる巨大なジョン・ウォーカーといったクロージングの強烈さもいいんだけどね。いやあ、今回は参った。面白かった。

●映像研には手を出すな!・9話。新たな企画としてコミティア…もといコメットAというガワと、この町自体を題材にするというナカミの決定、そして金森氏のモチベーションの元としてのチビ森氏の話。前半部分のブラタモリじみた町歩きネタとフルーツ担々麺を喰うシーンが、それ単体でも普通に小ネタとして面白いのに、後半の企画成立話への伏線にちゃんとなってんのが上手いなあ。…確かにあのインテリアとしてのクラゲ、目を引いたのは間違いないんだけど…水崎氏のイメージソースとするとはねえ。

今回は動きの各所が独特で面白かった。演出に目覚めて動きつつ叫びつつ説明する浅草氏の、ぬるっと等身が変化する辺りとかね。対照的にチビ森氏の回想シーンの堅実でちまちまかわいらしい動きとかもよろしい。あとあのぶっ傾いたお店、なんかテレビで見たなあれ。机の上の片流しみたいなナナメ板とかあったなあ。あーあと今回はジムニーの最新バージョンが出てきた。いやこっちの私の世界での最新だけど。でもまあジムニーなら、2050年でもフツーにありそうな気はしますけどね。