けものみち/ハイスコア/ヴィンランド

●旗揚!けものみち・11話。前回ちょっとイイ話風に続いたカーミラさんを受け、やっぱりどーしよーもない穀潰しネタを初っ端からぶっこむ構成が清々しくて良い。それでもトリ前の大勝負で、一応バカやって負けたとはいえライバルに一矢報いたってな話にしてあげてんのは優しいことだけれども。この辺、作画的にもちゃんとプロレスやってて面白かった。あと、興業に関して問題点と解決策を確実かつ自然にひねり出してるシグレさんが本当に頼りになる。ギャグ補正で毎度貧乏くじ引いてるイメージがあるけど、マジでこの人が話を進める上でのほぞだよなあ。

ハイスコアガール・23話。前夜(健全に)ちょねちょねし過ぎてコンディション最悪なハズのお二人だけど、まあその辺はお話の都合としてキッチリ勝ち進む。一応大野さんには初回敗退、敗者復活による再起…というドラマはありましたけどね。若い男女のお二人だが戦いとなりゃお互い対等のライバル関係、という構造はいささかファンタジィだろうけど、ファンタジィなので構いません。あと今回はというか今回もというか、ベッドでこっち向いてるとこやむふー言いつつ体当たりしてくるとこなどの大野さんがかわいい。特に後者は「あの頃のストイックな大野が戻ってきた!」というシーンのくせにかわいい。いいことだと思いました。

ヴィンランド・サガ・22話。ビョルンを送ってやったことでいささか腹立っちまって、いつものトルフィン相手するにもちょいとマジになってるアシェラッドさんの昔話。戦士としての技量以前に、トルフィンは復讐というデカすぎるモチベーションが枷になっててとことんアシェラッドには勝てなし、すっごく苛烈かつ丁寧なアシェラッドの「指南」は、今のトルフィンには判らない。…まあ、この時のやり口はのちのちちゃんとトルフィンの身に付いてんですけどね。回想シーンのアシェラッド少年の剣戟シーンがすごくいい絵で、あーこの人親父の血を継いだ戦士なんだなあというのがよく判る。その辺含めて、アシェラッドの呪わしいとこなんだろうけどね。